豊田を舞台にした連続ドラマの映画版「おはよう、家族 ザ・ムービー」の上映会が8月14日、豊田市福祉センター(豊田市錦町)で開催された。

豊田を舞台にしたドラマ「おはよう、家族 映画版」 福祉センターで上映会

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 同作品は、豊田市の山村地域を舞台に、それぞれが問題を抱える東雲(しののめ)一家を主人公に、そこに関わるさまざまな人との交流を通して、一家が新たな家族として再生していく様子を、移り変わる豊田市の四季の自然とともに描く全3話のホームドラマ。

 長年豊田市で映像制作や映画製作支援に携わる清水雅人さんが監督を務め、演劇指導や舞台脚本などを手がける石黒秀和さんらが中心となり、2023年7月に企画を立ち上げた。10月・11月の出演者のオーディションを経て、2024年5月から旭・小原地区を中心にオール豊田ロケで撮影した。
 第1話を2024年8月、第2話を2025年4月、第3話を同年6月に地元ケーブルテレビ局「ひまわりネットワーク」で放送。今回、連続ドラマ全3話を120分にまとめた映画版を製作したことを記念して上映会を開いた。

 上映前に行った舞台あいさつでは、来場者200人余りが見守る中、同作品の出演者19人とスタッフ8人が登壇。
 冒頭あいさつに立った清水監督は「子どものころから見てきたホームドラマを地元で作りたい」と思い、脚本を手がけた石黒さんに声をかけて作品作りに臨んだことを説明。

 製作過程に関しては、コロナ禍で一時中断したものの、落ち着きを取り戻した2023年に本格的に活動を始め、演劇経験のない市民を公募しオーディションで出演者を決定したことや、市民のボランティアスタッフが製作に関わり、市民参加型の作品が完成したことなどを紹介した。
 続いて、スタッフと出演者が作品に対する思いを話す場面もあり、「地元で製作された作品を通して、改めて豊田市の魅力を再認識した」という声も聞かれた。

 主演を務めたMOMOCOさんは「(豊田)市外の人には『クルマの街』という印象が強いが、ドラマを通じて小原地区や旭地区などのおいしい食べ物や自然豊かな里山、ゆったりと流れる時間など、豊田市の持つ新たな一面を知ってもらえたのでは」と話した。

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