韓国出身の印致聖(イン チソン)が手掛ける「イン(IHNN)」が、2026年春夏コレクションをランウェイショー形式で発表した。会場は港区・赤坂の草月会館。

 ブランド設立10周年を記念した今回のコレクションのテーマは、「日常への招待」。10年間ブランドを続けられたことへの感謝の気持ちとブランドが描く新たな女性像や価値観を反映し、ささやかで平凡ながらも特別な「日常」を表現したコレクションを披露した。

 シンプルなフォルムのノースリーブドレスや、テーラードジャケット、スラックス、ピンストライプのシャツ、トレンチコートといった日常的でクラシックなアイテムや要素をベースとしながらも、ディテールやフォルム、スタイリングにブランドらしいエレガントさとアンバランスさをプラス。ランダムプリーツや豊かなドレーピングをはじめとしたテクニックや、オーガンジーやギャバジン、スエード、艶のあるカーフレザーといった表情豊かでコントラストのある素材使い、夕日や海をイメージしたオリジナルグラフィックをあしらったドレスやトップスなど、日常の中の“感動のかけら”を多様な形で表現した。

 また、今回はデザイナーのルーツである韓国のアーティストやブランドとのコラボレーションアイテムも製作。アーティストのキム・ジュンスによる花束やほうきといった日常のアイテムをイメージしたオブジェのようなバッグや、アルチザナルレザーグッズブランド「アトリエ・ド・ルメン(Atelier de LUMEN)」とコラボした多様なデザインのレザーバッグやシューズが登場し、コレクションを彩った。

Leave A Reply
Exit mobile version