映画『バッコン!』予告編(60秒)【主演:柳ゆり菜/企画・監督:泉原航一】大阪・岸和田だんじり祭りを映画に-故郷を想う全ての人に届けたい祭りに賭ける人々の絆と再生を描いた一大エンターテインメント
大沢町の断じりな。今年で解散や。腸内廊下で若い人おらんやろ。寄付の花題台も集まらんし。俺ら青年団も解散しようっちゅう話になったんや。 [音楽] 祭りになると急に人おらんってどういうことよ。 おっぺ行ってね。 おとんなら男時に返さなんかさせやわ。 私も逃げへんで。おとに最後の祭り見せりたいねん。 ダ引かしてください。 やれるもんな。やってみ。 男に苦ないですよ。 [音楽] もう1回ダじり引きたいんですわ。 うちのダじには何十年もいろんな人の思いが詰まっとんのよ。 長のダンジェラさない。 満点の祭り見せたんだ。 行っちゃ足りない。 [拍手]
大阪・岸和田だんじり祭りを映画に-
故郷を想う全ての人に届けたい
祭りに賭ける人々の絆と再生を描いた一大エンターテインメント
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映画『バッコン!』
2025年9月8日(月)より、ユナイテッド・シネマ岸和田にて公開決定
主演:柳ゆり菜
共演:森永悠希 船ヶ山哲 赤間麻里子 / 芦川誠
企画・監督:泉原航一(大阪府岸和田市出身)
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大阪・岸和田市で300年以上続く伝統行事「岸和田だんじり祭り」。しかし近年、少子高齢化により担い手が減少し、祭りを取りやめる地域も出始めています。
そんな中、「だんじり祭りがなくなるなんて耐えられない」という想いから、岸和田出身の映画監督・泉原航一がメガホンをとった映画『バッコン!』が完成。
この度、9月8日(月)より、ユナイテッド・シネマ岸和田にて先行公開されることが決定いたしました。
撮影の舞台となった岸和田市大澤町も、担い手不足から一度は祭りを離れましたが、2024年より町内での曳行を再開。映画は、地域の決断と伝統への想いを力強く描いています。
岸和田から全国へ――本作が、各地の祭りと文化を守る勇気となれば幸いです。
主演を務めるのは2014年に映画『うわこい』で映画初出演にして初主演を務め、同年NHK朝ドラ「マッサン」でポスター・モデル役として注目を集め、2018年にヒロインを演じた『純平、考え直せ』はモントリオール世界映画祭に正式出品され、2020年公開の映画『無頼』でもヒロインを務めるなど、映画・ドラマを中心に活躍の幅を広げている柳ゆり菜。柳が演じたのは、地元・岸和田市大澤町の地車祭(だんじりまつり)を心の支えに育ち、祭りの事故で父親を亡くしてから東京の新聞社で働いていたが、久しぶりに戻った地元で解散が決まった地車祭を復活させようと奮闘する女性・谷口夢見役。
柳は本作への出演について、「大阪出身の私にとってだんじり祭りはとても身近な存在でした。『物語と同様に、だんじり祭りが幕を閉じた大沢町で、だんじりの映画を作る』そう聞いた時にやろうと決めました。」と語り、撮影を振り返って「私がその場に溶け込み、祭りに奮闘する事ができたのは、町の皆さんのおかげです。町の皆と牽いた山車はとても重く、1人では到底成し得ない事を成し遂げた気持ちになりました。」と述べた。さらに「この映画を通して皆で最後の祭りができ、すごく幸せです。対面でのコミュニティを持つ機会が無くなりつつある現代に、人々が集まり一つの物事を成し遂げるという体験にはとても価値があると思うので、今この映画を公開できる事を嬉しく思います。」と本作へ込めた思いを明かした。
大澤町だんじり祭りの青年団長・岸勇気役には森永悠希、夢見の兄・谷口哲史役には船ヶ山哲、夢見の母で婦人会会長の谷口恵子役には赤間麻里子、保存会会長の大友慎太郎役には芦川誠がそれぞれ扮している。
監督を務めるのは、本作の舞台である「岸和田だんじり祭」に参加して育った、岸和田市出身の映画監督・泉原航一。
幼い頃、「岸和田少年愚連隊」を見て、映画監督を志し、井筒和幸監督に師事し、助監督として様々な現場で活躍。2013年、初監督作品となった短編映画『祭に咲く花』が賢島映画祭・準グランプリを受賞。その後も精力的に映像作品の発表を続け『Girls Night Out』『1cut of the dead』の制作などを経て、2022年11月には自身初の長編となる『森の中のレストラン』を公開。映画脚本の執筆を続ける傍ら小説の執筆活動も開始し、2022年10月には『欅(けやき)のツレ』を発売。小説の続編を構想していた時に、だんじり祭りを閉めた町があることを知り、今回の映画の構想が生まれた。
泉原は、「『だんじり祭りが途絶えてしまった町がある』——そんな記事を目にしたことが、本作を制作するきっかけとなりました。映画という手段で、何かできることはないだろうか。その想いから脚本を書き始め、実際に祭りが終了してしまった地域の方々にお話を伺いながら、物語を丁寧に紡いでいきました。」と本作立ち上げの経緯について振り返った。さらに、「今、全国各地で『祭』という文化が姿を消しつつあります。その現状に対し、本作が一石を投じるような作品になればと願っております。岸和田のだんじり祭りを知っている方も、初めて触れる方も、この映画をご覧いただくことで、まるで自らが祭りに参加しているかのような熱気と感動を感じていただけたら幸いです。」と本作へ込めた想い、そして願いを語った。
【作品概要】
◎タイトル:『バッコン!』(上映時間:99分)
◎企画・監督:泉原航一
◎脚本:今田果奈 佐野宜志 泉原航一
◎出演:柳ゆり菜 森永悠希 船ヶ山哲 赤間麻里子 / 芦川誠
◎公開表記:2025年9月8日(月)ユナイテッド・シネマ岸和田にて先行公開
◎制作プロダクション:Tryams / NeedyGreedy
◎配給:PLAN IZ 配給協力:LUDIQUE
◎全面協力:岸和田市大澤町
◎映画公式サイト:https://bakkon-movie.jp
◎映画公式X:https://x.com/bakkon_official
◎映画公式Instagram:https://instagram.com/bakkon.movie/
【映画あらすじ】
だんじり祭の事故で父親を亡くした夢見は、二度と地元の祭に関わりたくないと反発心を持っていた。逃げるように上京し、新聞社に勤めている。ある日、祖父の訃報で久しぶりに帰郷すると、父親が一番愛した地元のだんじりが、祭りに参加することなく消滅することを知る。そのことに強烈に違和感を覚え、「それでええんか!」と叫び、だんじり祭りへの参加に動き出す。
夢見を中心に動き出した青年団は、地元の先輩たちや頭の固い長老たちを説得し、ありとあらゆる方法を駆使して人やお金をかきあつめ、なんとか祭りの参加へこじつける。
しかし、あろうことか試験曳きの段階で仲間割れを起こし、参加資格を失ってしまう。
途方に暮れる夢見たち・・・。
愛する夫の死が傷となり、複雑な感情をかくせない夢見の母。
はたして、このまま祭りへ参加ができなくなってしまうのか・・・。
©「バッコン!」フィルムパートナーズ