2025年8月18日
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この映画のレビューは、高評価もあり、イマイチな評価もあるようだ。
私は、「制作側がこのような映画を作りたかった、世に送り出したかった、ということ」と受け止めた。
今の時代、監督や脚本家の一存で作品の方向性が決まるはずがなく、さまざまな観点から検証が行われて、作品は世に出る。
つまり、制作側としては、彼らの総意として、このような方向性・演出・表現を、主体的かつ積極的に選択したのだ、と考えるのが自然だと思う。
そして俳優部も、それに共感し納得して、懸命に演じた…。
いわゆる戦艦・戦争ものを好む観客には物足りないかも、という予測も立っていたはずだ。
ベタな台詞にシラけた、と感想を述べる観客もいると想定していたに違いない。
それでも、この方向性を選択したのは、若い世代に、少しでも “分かりやすく” 「戦争の不条理さ・悲劇性」を伝えたかったから、と私は受け止めた。
流行りの音楽の歌詞でも、以前と比べると、ストレートな言葉で表現し、それが支持される時代である。
もっと引いた画を増やした方が、状況の理解はしやすい。迫力は出るし、エンタメ性は増す。それは確かなのだが、「戦争に巻き込まれた人間そのものを描きたい」という思いが勝り、アップの画=人間の表情を連打したのではないかと私は推測する。
それが成功していたかどうかは私は論評を控えるし、エンディングのあたりに関する厳しい指摘に同感の部分もないわけではない。
でも、こうした方向性を制作側が選択したなら、それは尊重したいと思うのだ。そういう戦争映画があっても良いじゃないか、と。
私が行った映画館では、何人もの小学生が、この映画を観賞していた。彼らは、どんな感想を持っただろうか…。
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雪風 YUKIKAZE