2025年8月18日
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鑑賞方法:映画館
日本がアメリカと交戦して、どんどん負け込んできて、ついに日本が焦土となり、原爆を浴びるまで何故降参しなかったのだろうか?この映画を見ているとその回答が見えたような気がしました。アメリカ人は武士道こそ日本の背骨であり、強さの根源だと恐れていましたが、圧倒的な国力で日本はねじ伏せられてしまいました。作品の中で寺澤艦長(竹野内豊)が机に忍ばせていた武士道という本を紐解くシーンが何回かありましたが、まさにこの映画の根底を貫く武士道精神の人道主義的な面を強く示唆していました。敵が迫る中、撃沈された乗組員を最後の一人まで救助する姿は本当に尊い(日本人がめちゃくちゃ愛おしくなりました)。但し、武士道の「切腹」という美学は、武士が常に死を覚悟し、不名誉な状況に陥る前に自ら命を絶つことで、武士としての誇りを守る行為です。この思想があったからこそ、アメリカへの降参の時期が極度に遅れたとしか思えません。残念です!逃げて生きるという選択肢があれば、日本本土での300万人もの死者は出なかったはずです。いずれにしても、雪風はアメリカと戦いつつも、撃沈された船の乗組員を助けたからこそ、天の采配で海の藻屑とならずに生き延びたとしか思えません。戦争は反対ですが、戦わなければならなかった当時の日本人の状況を鑑みると最敬礼しかありません。そして平和の時代を切望し、争いのない世界を作るために、私たちは精進していかねばならないと強く思いました。傑作に感謝!
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雪風 YUKIKAZE