2025年8月17日

PCから投稿

鑑賞方法:映画館

駆逐艦雪風については全く知らなかった。
旧日本軍の動ける艦船はほぼ沈没したぐらいの認識だったので。
南方で行われた激戦に何度も参加して帰還出来たのはまさに奇跡的なことだろう。

「どうか一億総特攻の先駆けになってもらいたい」「そうか、それなら分かった」
良く知られている連合艦隊参謀長と戦艦大和の伊藤長官のやりとりだがこの話を聞くたびに虚しさと憤りを感じる。
1500機と言われる米軍の航空部隊の数を把握しながら帰還を想定しない水上特攻作戦を敢行しなければならないほど追い込まれた海軍。
もうすべての上層部も日本の敗戦を確信しているのに。戦争という狂気の前ではすべてが無力なのか。

そんな中で矛盾を感じつつも自分の出来ることをやるという信念で戦闘のみならず救助活動も続けた雪風。
戦争を題材にした映画としては地味な部類だろう。
迫力の海戦シーンは少なく艦船の中での人間模様や家族関連に割いた時間のほうが多かったように思う。
だがこれはこれでいい。戦争におけるヒーロー物なんていらないのだから。
惜しむらくは実際に艦船に乗っていた乗員達がどんな心境で臨んでいたのか。
本音の姿をもっと描いてくれれば良かったように思う。
観た人達に戦争の愚かさを伝える作品であってほしいと思う。

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雪風 YUKIKAZE

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