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本編映像解禁

 

アメリカ・ニューヨークに実在したシネフィルの聖地、キムズビデオの5万5000本にも上る唯一無二なビデオ・コレクションの行方を巡るドキュメンタリー映画『キムズビデオ』が、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ホワイトシネクイントほかにて全国順次公開中です。
 

この度、本作が大きな展開を迎える、サレーミ市に移設された映画たちの墓場を映した本編映像が解禁となりました。
キムズビデオ創業者のキム・ヨンマン氏がシチリア島に出向くと、ビデオテープにとってはあまりにも劣悪なホコリだらけの雨漏りする湿った所蔵庫で放置されていることが発覚。思わず「Oh my God…(これは、ひどい…)」と絶句するキム氏。落胆したまま所蔵庫を出て、町中のバーに向かうと、そこにはサレーミ市長のドミニコ・ヴェヌーティ氏の姿があった。本来であれば、このコレクションはきちんと管理された上で、市民に貸し出され、市民たちが映像鑑賞三昧している約束だった。キム氏がこのコレクションの重要性を説くが、市長は上の空。娘を空港に送ることしか頭にない。諦めずに自分が受けた悲しみを伝えるキム氏だが、市長の心には全く刺さらない…。
 

今回の映像はここまでだが、この問題の根本的な原因は市長ではない。この後で、かつてのサレーミ市長やその取り巻きたち、現地の警察、その陰で暗躍するマフィア、マフィア撲滅委員会会長、マフィアとの繋がりが疑われる謎の人物…と、次々怪しい人物が登場する。ドミニコ・ヴェヌーティ現市長は単なる歩兵で、精鋭兵や中ボスが加わり、そしてラスボスは一体誰なのか。そしてそのラスボスと戦うのは、アルフレッド・ヒッチコックやチャールズ・チャップリン、イングマール・ベルイマン、ジャッキー・チェンといった映画の巨匠の“精霊”たち。墓場に埋もれた映画たちの奪還作戦は、ぜひ劇場で確かめてほしい。
 

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『キムズビデオ』

 

ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開中
 

公式ウェブサイト:
https://kims-video.com/
 

公式X:
@usaginoie_film
 

公式Instagram:
@usaginoie_film/
 

物語・・・
ニューヨークの映画ファンたちが通い詰めたレンタルビデオショップ「キムズビデオ」。そこは、5万5000本もの貴重かつマニアックな映画の宝庫だった。配信サービスの隆盛で閉店に追い込まれた2008年、謎めいた社⻑キム・ヨンマンは、⼤量のコレクションをイタリアのシチリア島にあるサレーミという村に譲渡することを決意する。4000マイルの旅を無事に終えた伝説のコレクションだったが、数年後に「キムズビデオ」元会員であるデイヴィッド・レッドモンがシチリアを訪れると、ずさんな管理体制の中、ホコリだらけの湿った所蔵庫でひっそりと息を潜めていた。助けを求める映画たちの“声”にかき⽴てられ、映画たちを救う荒唐無稽な奪還作戦が始動。その奪還作戦は、カーニバルの夜に映画の撮影だと偽り、アルフレッド・ヒッチコックやチャールズ・チャップリン、ジャン=リュック・ゴダール、イングマール・ベルイマン、ジャッキー・チェンといった映画の巨匠たちの“精霊”を召喚し、所蔵庫から映画たちを解放する前代未聞の計画だった。
 

『キムズビデオ』

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出演:
キム・ヨンマン(主人公)
ショーン・プライス・ウィリアムズ(キムズビデオ元従業員)
アレックス・ロス・ペリー(キムズビデオ元従業員)
ディエゴ・ムラーカ(この地区の自治体の警察署長)
エンリコ・ティロッタ(キムズビデオの管理人/ミュージシャン)
ヴィットリオ・ズカルビ(かつてのサレーミ市長 2008~2012年)
ジュゼッペ・ジャンマリナーロ(マフィアとの繋がりが疑われる謎の人物)
レオパルド・ファルコ(マフィア撲滅委員会 会長)
ドミニコ・ヴェヌーティ(サレーミ市長)
 

原題:Kim’s Video
監督、編集:アシュレイ・セイビン、デイヴィッド・レッドモン
撮影:デイヴィッド・レッドモン
録音:デイヴィッド・レッドモン、マチュー・デボルド
共同編集:マーク・ベッカー
音響:アグネス・ライカート、マルセイユ・ミックス・ア・ロット
製作:アシュレイ・セイビン、デイヴィッド・レッドモン、デボラ&デイル・スミス、レベッカ・タバスキー、フランチェスコ・ガラヴォッティ
アメリカ/2023年/英語、イタリア語、韓国語/87分/カラー/5.1ch/16:9
提供:ミュート、ラビットハウス
共同配給:ラビットハウス、ミュート
©Carnivalesque Films 2023
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