Prime Video(プライム・ビデオ)は、Amazon MGMスタジオ製作の新ドラマシリーズ『人間標本』を、12月19日(金)よりプライム会員向けに世界配信することを発表しました。全5話構成の本ドラマを、一挙配信します。

『人間標本』は、「告白」「母性」「ユートピア」など数々の衝撃作を世に放ち続けるベストセラー作家・湊かなえ氏が、デビュー15周年を記念して書き下ろした同名小説を原作とする実写ドラマです。「イヤミスの女王」※と呼ばれる湊氏が、10年来温めてきた【親の子殺し】というセンセーショナルなテーマに正面から挑んだ本作は、蝶の研究者である榊史朗教授が、息子・榊至を含む6人の少年たちを「人間標本」にしたと衝撃の告白から始まる、禁断のミステリーサスペンス。湊氏自身も「本当にイヤな物語」「一番面白い作品が書けた」と自負し、発売当初から「湊かなえの真骨頂」として大きな話題を集めました。
※読んだ後に嫌な気分になるが読み始めると止まらないミステリー

茶色い壁を背景に、グレーの柔らかそうな素材のシャツを着た人物の上半身。机のうえで両手を組み、笑みを浮かべている。

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穏やかな表情で狂気の犯行を独白するミステリアスな主人公、榊史朗(さかき しろう)役には、西島秀俊氏。数多の国際的評価を受けた『ドライブ・マイ・カー』(21)をはじめ、国内外の話題作に出演しキャリアを重ねる西島氏は、本作の主演を務めるにあたり、「この企画を知ったとき、是非参加したいと思いました。今回初めてご一緒する廣木監督、そして素晴らしいスタッフ・キャストの皆さんとともに、映像化という挑戦の中で模索を重ね、完成に向けて進んでいます」と新たな決意を語ります。

薄いカーキ色のジャケットを着た人物が少し上を見つめているクローズアップ。緑のストラップを首にかけている。背景はぼやけた緑の自然。

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その息子、榊至(さかき いたる)役には、今年20歳を迎えたばかりの「歌舞伎界のプリンス」との異名をとる市川染五郎氏。本作が現代劇ドラマ初出演となり、西島氏と「親子役」で初共演を果たした市川氏は、「(湊かなえ先生の)世界観を廣木監督始め、映像界の職人達が実体化させる、その中に存在させていただけたことがとても刺激的でした。また、西島さん始めキャストの皆さまとも、新鮮な時間を過ごさせていただきました」と意気込みを語ります。

本作のメガホンを取るのは、大ヒットを記録した『余命1ヶ月の花嫁』(09)や、第46回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した『月の満ち欠け』(22)など、複雑な心理描写を巧みに映像化してきた名匠・廣木隆一監督。『母性』(2022)以来2度目のタッグとなる湊氏と廣木氏は、「映像化を強く望み、最高のかたちで願いが叶いました。この作品が皆さまの目にどのように映り、どのような感情を抱かせるのか、楽しみにしています」(湊氏)、「原作を読んだとき、その深いテーマに圧倒されながらも、湊かなえ先生の鋭い人間洞察と蝶をモチーフにした美しい世界観に強く惹きつけられました」(廣木氏)、とそれぞれ喜びを語っています。

蝶に魅せられた榊史朗は、なぜ息子を含む6人の少年たちを「人間標本」にしたのか。その狂気の犯行の真相は複数の視点によって新たな真実へと姿を変えていく……。耽美と狂気の世界観が融合し、禁断の物語が交錯する極上のミステリーサスペンス。

主演/榊史朗(さかき しろう)役の西島秀俊氏は次のようにコメントしています。
「親子の底知れぬ愛情と葛藤、人間の業、芸術と狂気、美への渇望。湊かなえ先生の原作にはこれらのテーマが幾重にも織り込まれ、最初から最後まで予想を裏切る展開に驚かされました。この企画を知ったとき、是非参加したいと思いました。今回初めてご一緒する廣木監督、そして素晴らしいスタッフ・キャストの皆さんとともに、映像化という挑戦の中で模索を重ね、完成に向けて進んでいます。二転三転する真実の先に浮かび上がる、深く濃密な人間ドラマを、どうぞご期待ください」

榊至(さかき いたる)役の市川染五郎氏は次のようにコメントしています。
「人間の尽きることのない欲望や闇を、人間は時に美しく感じてしまう。それはある意味、そういった欲望こそ人間そのものであるからだと思います。湊かなえ先生はその人間の本質を、時に目を背けたくなるような、それでいて読み進めたら止まらないゾクゾクする描写で描かれ、その世界観を廣木監督始め、映像界の職人達が実体化させる、その中に存在させていただけたことがとても刺激的でした。また、西島さん始めキャストの皆さまとも、新鮮な時間を過ごさせていただきました。ひとりでも多くの方にこの作品が届きましたら幸いです」

原作者の湊かなえ氏は次のようにコメントしています。
「子を持つミステリ作家として一番想像したくないテーマ「親の子殺し」に挑みました。同時に、デビュー時よりのテーマである「人は同じものを見ているのか」に、蝶の特性と芸術を重ねて描きました。文章で色や標本のデザインを表現するのは大変でした。だからこそ、映像化を強く望み、最高のかたちで願いが叶いました。この作品が皆さまの目にどのように映り、どのような感情を抱かせるのか、楽しみにしています」

監督の廣木隆一氏は次のようにコメントしています。
「父と子の複雑な愛情を軸に、人間の持つ美への執着を描く。原作を読んだとき、その深いテーマに圧倒されながらも、湊かなえ先生の鋭い人間洞察と蝶をモチーフにした美しい世界観に強く惹きつけられました。蝶やアートを通じて、愛情と狂気が交錯する世界を、丁寧に、そして大胆に描こうと心がけました。観てくださる方々がどう感じてくださるか、今からとても楽しみです」

Amazon MGMスタジオにてフランスと日本のオリジナル作品製作の責任者を務めるトマ・デュボワは次のようにコメントしています。
「新たに世界中のお客様に衝撃を届けられる作品を発表できたことを喜ばしく思います。人は何のために生き、どう愛するのか―湊かなえ先生が鋭い筆致で描いたこの永遠の問いに、私たちもドラマシリーズを通じて真摯に向き合います。西島秀俊さん、市川染五郎さんという比類なき才能、そして廣木隆一監督の卓越した演出力で、原作の魅力を最大限に引き出し、国境を超えて観る者の心に深く刻まれる作品をお届けします」

原作『人間標本』について

人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな―――
蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。蝶の目に映る世界を欲した私は、ある日天啓を受ける。あの美しい少年たちは蝶なのだ。その輝きは標本になっても色あせることはない。五体目の標本が完成したときには大きな達成感を得たが、再び飢餓感が膨れ上がる。今こそ最高傑作を完成させるべきだ。果たしてそれは誰の標本か。――幼いときからその成長を目に焼き付けてきた息子の姿もまた、蝶として私の目に映ったのだった。

「イヤミスの女王」湊かなえが、デビュー15周年を記念して書き下ろした、「親の子殺し」という禁断のテーマを扱った衝撃の物語。2023年12月13日発売(角川書店)。

『人間標本』

配信開始日:2025年12月19日(金)より世界配信開始
話数:全5話 ※一挙配信
出演:西島秀俊 市川染五郎 他
原作:湊かなえ 「人間標本」(KADOKAWA)
監督:廣木隆一
※配信内容・スケジュールは予告なく変更になる場合があります。
※作品の視聴には会員登録が必要です(Amazonプライムについて詳しくはamazon.co.jp/primeへ)。

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