■K-POPの歴史を辿るようなコラボパフォーマンスに2日間通算・約95000人が熱狂!
東方神起、SHINee、SUPER JUNIORらSM ENTERTAINMENT所属アーティスト16組65名による大型ライブ『SMTOWN LIVE 2025 in TOKYO』が8月9~10日)に東京ドームで開催。その公式レポートが到着した。
日本開催は15年目となり、今年はSM ENTERTAINMENT設立30周年の記念の年ともなった『SMTOWN LIVE 2025 in TOKYO』は2日間で95,000人の観客を集めた。
今回は、KANGTA / 東方神起 / SUPER JUNIOR / ZHOUMI (SUPER JUNIOR-M) / HYOYEON (少女時代) / KEY & MINHO (SHINee) / SUHO & CHANYEOL & KAI (EXO) / Red Velvet (IRENE & SEULGI & JOY) / NCT 127 / NCT DREAM / WayV / aespa / RIIZE / NCT WISH / Hearts2Hearts / XngHan&Xoulの計16組65人が出演し、各日約4時間半、計51曲を披露した。
オープニングから東方神起が登場。アーティストとしての躍進を印象付けた初期のヒット曲「Rising Sun」を披露すると、デビュープロジェクトチームSMTR25によるSHINeeの「Lucifer」、EXOの「Growl」のカバーがそれに続いたが、今回は自身の曲やグループの垣根を超えたレアなコラボに加え、全編にわたりK-POPの歴史ともいえるSM ENTERTAINMENT 30年のヒット曲たちが、さまざまなアーティストたちにより披露された。
新人ガールズグループHearts2Heartsがカバーした「Gee」(原曲:少女時代)と、EXOの「闘志,Git It Up!」(原曲:H.O.T.)は原曲に忠実に。EXOは衣装まで当時をオマージュした。
Red Velvetの「Run Devil Run」(原曲:少女時代)はジャズアレンジで大人っぽく変貌を遂げ、東方神起は「Psycho」(原曲:Red Velvet)の繊細な歌とダンスでアーティストとしての新たな側面を表現した。
『SMTOWN LIVE』ならではのグループの垣根を超えたコラボもたっぷり。K-POP第1世代を代表するH.O.Tの「Full of Happiness」は、オリジナルメンバーKANGTAが、WayVのXIAOJUN、HENDRY、RIIZEのWONBIN、ANTON、NCT WISHのSION、YUSHIら第4、第5世代の若手とコラボ。
ほかにも、SEULGI(Red Velvet) x SUNGCHAN(RIIZE)が「Bad Boy, Sad Girl」でデュエットを披露。
HYOYEON × YANGYANG(WayV) ×GISELLE(aespa)によるゴージャスな「DESSERT」に加え、昨年「IDOL」(原曲:YOASOBI)で東京ドームを揺らしたCHANGMIN(東方神起)×KYUHYUN(SUPER JUNIOR)×SHOTARO(RIIZE)が再び降臨。今年SNSで大バズリした「愛スクリ~ム! (AI SCREAM!)」(原曲:AiScReam)の「何が好き?」のかわいいコールで、今年も東京ドームを大いにザワつかせた。
今回は、新人のガールズグループHearts2HeartsとスンハンによるアーティストブランドXngHan&Xoulが初参加。全員が10代のHearts2Heartsのリーダー ジウは「練習生時代にaespa先輩の東京ドーム公演を見て、必ずこのステージに立つことを誓いました」と言い、夢の舞台でデビュー曲「The Chase」などを披露。
7月31日にデビューしたばかりのXngHan&Xoulは、これが日本初ステージに。スンハンは「先輩たちと同じステージに立つことができて本当に嬉しい。すごいわくわくです。10月に日本で初SHOWCASEを行います!」と日本語でアピールした。
デビューステージを昨年の「SMTOWN LIVE」で飾ったNCT WISHは、初日には王子様のような白の衣装で登場。デビュー曲「WISH (Japanese Ver.)」などでかわいらしさと爽やさでドームを包み込むと、11月から始まるホールツアーの追加公演を2026年1月に兵庫・神戸ワールド記念ホール、東京・代々木第一体育館のアリーナ会場で開催することを発表し、ファンを沸かせた。またこの場で、8月12日リリースの新曲「Surf」の予告映像も公開された。
日本アリーナツアー中だけにキレ味鋭いパフォーマンスで魅せたRIIZEは、キャッチ―な「Boom Boom Bass」、「バッグを背負う動作が特徴」とショウタロウが言う「Bag Bad Back」や「Fly Up」など最新アルバムの楽曲を中心に披露し、「9月の代々木(第一体育館公演)まで頑張ります! 僕たちもいつか、東京ドームで!」と息まいた。
aespaは新曲「Dirty Work」や、「Whiplash」のスーパージゼルタイムで会場を沸かせると、「Supernova」では全グループのファンがコールを大合唱してドームを揺らした。またトークでは、ジゼルが「9月5日に韓国でカムバックをしまーーす! 皆さんのためにスポ(ネタバレ)しますね」と2日間違う振付を披露し、「思っている以上に大きなヒントです」と新曲「Rich Man」への期待を高め、秋に行う日本でのアリーナツアーにも言及した。
WayVは、笑顔で「Give Me That (Korean Ver.)」を歌うと、クンが「かわいいWayVとセクシーなWayV、どっちが好き?」と会場に問いかけセクシーな「Love Talk」を歌い、最新曲「BIG BANDS (Korean Ver.)」など3曲をパフォーマンス。8月8日が誕生日だったシャオジュンは、初日9日に「日本で誕生日を迎えられて新鮮で幸せでした」とファンに伝えた。
NCT DREAMは最新アルバムのダブルタイトル曲「BTTF」、「CHILLER」、そしてロンジュンとへチャンのアドリブパートが映える爽やかさあふれる日本2ndシングル「Moonlight」などを披露。2日目はトークでもパフォーマンスでも自由さがあふれ出し、メンバーたちがふざけあいながらリラックスした楽しいステージを見せた。
そして5月にワールドツアーの最終公演として東京ドーム2Daysを行ったNCT 127は、圧倒的な大声援の中「Walk」でのバンダナを使ったパフォーマンスで会場を魅了。バチバチにカッコいいパフォーマンスの後は、自己紹介でギャグを盛り込んで笑わせ、ドヨンが「9月のへチャンさんのソロ、10月にYUTAさんの新しいアルバムが出ます。スポしてください!」とへチャンに新作のネタバレを促すと、へチャンが投げキスの仕草を見せ、メンバーたちも「初めて見た!」と驚きの表情に。秋にはYUTAとドヨンのソロコンサートも行われるという。さらに「Fact Check」と「2 Baddies」で会場と一体を作り上げた。
また、NCT 127とNCT DREAMを兼任するMARK×HAECHANは、マークのソロアルバム収録曲「+82 Pressin」で双子感を醸し出すパフォーマンスで魅了した。
Red Velvetは、アイリーン、スルギ、ジョイの3人で登場。コラボやカバーのほか、名曲「Bad Boy」、夏の代名詞「Red Flavor」などを披露。アイリンとスルギは、「9月に2人で東京ガーデンシアターでコンサートをします!」と知らせると、8月18日に初ソロアルバムをリリースするジョイは、「私の愛をたっぷり込めたアルバムなので聞いてください」と自信をのぞかせた。
SHINeeからは、ミンホとキーがそれぞれのソロ曲を披露。キーは8月11日リリースの新曲「HUNTER」を先行初パフォーマンスした。インパクトのある赤髪で登場したキーは、「昨日、自分の家で染めました。SHINeeの初東京ドーム前日も、寮で自分で赤に染めたんです」という思い出話も。
「30周年のSMおめでとー!」とトークでも会場を盛り上げ、「僕もSHINeeもまたここ(東京ドーム)で挨拶できるように頑張ります!」とキーがファンに伝えた。
EXOも、スホ、チャンヨル、カイがそれぞれのソロ曲を披露した。バンドと共に登場したスホが「1 to 3」を歌うと、そのバンドをチャンヨルが引継ぎ、チャンヨル自身が日本語で作詞を手掛けたエモーショナルな「考えてみたら」をギターを弾きながら熱唱。カイは2人とはカラーの異なる「Wait On Me」のしなやかなダンスと歌でファンを魅了した。
トークではリーダーのスホが「(メンバー)セフンの除隊まで1ヶ月。もう少しだけ待っていてください。準備しています。EXOが戻ってきます!」と明言してファンを喜ばせた。
HYOはポップなダンスチューン「Retro Romance」で会場を明るいムードで包み込むと、「お久しぶりです。30周年という記念の年に皆さんに会えてとても嬉しいです。いつも変わらずに待っていてくれるみなさんのおかげで、ステージができます。今はDJやソロ活動をしていますが、これからもさまざまな姿とステージお見せします。期待してください」と感謝を伝えた。
ひと際大きな歓声を集めたのは、今年デビュー20周年を迎えるSUPER JUNIOR。K-POPの歴史的名曲「Sorry, Sorry」の後半に、ヒチョルが登場すると、驚きと喜びの歓声が上る。ヒチョルはその大歓声に応えるように曲終わりに「SUPER JUNIORーーー!」と絶叫。そしてヒチョルもダンスに加わった「Black Suit」や20周年のための活動曲「Express Mode」で大人のアーティストとしてのカッコよさを印象付けたかと思うと、「SUPER JUNIOR 20歳、SM 30歳、(メンバー)シンドン40歳」と爆笑の掴みで始まったトークでは大カオスに陥る通常運転ぶりで、パフォーマンスとのギャップを見せつけた。SUPER JUNIOR-Mのバラード曲「至少還有Ni (Korean Ver.)」でしっとりとした歌声も聴かせた。
SMの長男ともいえるKANGTAは、ソロ曲「My Life」のほか、前述の若手とのコラボでH.O.Tの懐かしの楽曲を披露し、「SMは30周年、これからが新しい始まり。これからも良い音楽を通してカテゴリーを拡げて、素敵な音楽とパフォーマンスをお届けすることを約束します」と未来を見据えた。
グループ最年長となる東方神起は、オープニングに「Rising Sun」、本編の最後に「呪文-MIROTIC」と、彼らにとっての韓国での大ブレイク、そしてアジア進出に繋がったターニングポイントであり、“SMらしさ”を代表する名曲を披露した。
その東方神起も日本でデビュー20周年。「11月から日本FCイベントを行い、個人活動もあります。僕は1stアルバムを出す予定」というユンホにチャンミンは「僕は日本でソロのホールツアーを行います」と活発な活動を知らせた。
東方神起の選曲や、終盤でのSMTR25の20人による「SM 30th Tribute Performance」が象徴するように、今回の「SMTOWN LIVE」はSM ENTERTAINMENT 30年の歴史を振り返る構成だった。
第1世代のKANGTA(H.O.T)から新人の第5世代までが現役で、同じ会場に一堂に会してライブができるのはSM ENTERTAINMENTならでは。SMの歴史=K-POPの歴史と言っても過言ではない。そんな30年のヒットを振り返ることができるライブを見せてくれた。
残念なのは、今年デビュー25周年を迎えたBoAがケガで参加できなかったことだが、9日の開演前には、SMアーティストの日本進出の礎となったBoAの日本オリジナル新曲「Good for U」のMVが限定公開された。
また、初日9日の終演タイミングで、2026年1月31日~2月1日に、みずほPayPayドーム福岡での『SMTOWN LIVE 2025-26 in FUKUOKA』開催がサプライズ発表された。
TEXT BY 坂本ゆかり
PHOTO BY 田中聖太郎写真事務所
セットリスト
東方神起 / Rising Sun
SMTR25 / Lucifer
SMTR25 / Growl
Hearts2Hearts / The Chase
Hearts2Hearts / Gee
NCT WISH / WISH (Japanese Ver.)
NCT WISH / Steady
RIIZE / Boom Boom Bass
RIIZE / Bag Bad Back
aespa / Whiplash
aespa / Dirty Work
XngHan&Xoul / Heavenly Blue + Waste No Time
SEULGI x SUNGCHAN / Bad Boy, Sad Girl
SUPER JUNIOR-M / 至少還有Ni (Korean Ver.)
KANGTA / My Life
MINHO (SHINee) / CALL BACK
KEY (SHINee) / Gasoline
HYO / Retro Romance
NCT DREAM / CHILLER
NCT DREAM / Moonlight
WayV / Give Me That (Korean Ver.)
WayV / Love Talk
NCT 127 / Walk
NCT 127 / Fact Check
SUHO (EXO) / 1 to 3
CHANYEOL (EXO) / 考えてみたら
KAI (EXO) / Wait On Me
HYOYEON × YANGYANG × GISELLE / DESSERT
MARK × HAECHAN / +82 Pressin’
CHANGMIN × KYUHYUN × SHOTARO / 愛スクリ~ム!
KANGTA × MALE GROUP (XIAOJUN, HENDRY, WONBIN, ANTON, SION, YUSHI) / Full of happiness
KEY (SHINee) / HUNTER
MINHO (SHINee) / Something About U
Red Velvet / Bad Boy
Red Velvet / Run Devil Run
EXO / 鬪志, Git It Up!
SUPER JUNIOR / Sorry, Sorry
SUPER JUNIOR / Black Suit
東方神起 / Psycho
SMTR25 / SM 30th Tribute Performance
Hearts2Hearts / STYLE
NCT WISH / poppop (Japanese Ver.)
RIIZE / Fly Up
aespa / Supernova
NCT DREAM / BTTF
WayV / BIG BANDS (Korean Ver.)
Red Velvet / Red Flavor
NCT 127 / 2 Baddies
SUPER JUNIOR / Express Mode
東方神起 / 呪文-MIROTIC
SMTOWN / Hope from KWANGYA
SM ENTERTAINMENT 日本公式サイト
https://smtown-official.jp/