オダギリジョー
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 俳優オダギリジョー(49)が、10日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)に出演し、映画の世界を志したきっかけを明かした。

 母子家庭だったというオダギリの少年時代は、映画に育てられたと言っても過言ではない境遇だったという。「母親が仕事や用事がある時に、僕を映画館に預けていったことが多くて。昔はあんまり入れ替え制もなかったので、1日ずっと見ていられたので、朝から夜までずっとその映画館にいて。お昼にはおじちゃんからパンをもらって、みたいな」。それだけに、「だからいつの間にか、映画に関わりたいと思うようになりましたね」という。

 いつしか映画監督になる夢を抱くようになったが、周囲には打ち明けられなかった。受験になり、国立の高知大に合格。それでも、「やっぱり映画の夢みたいなのが諦め切れなくて」とという。

 「高知大学の入学金を納めなければいけないデッドラインまで引っ張っちゃったんですよ。言えなくて。周りに」。締め切り日、オダギリは母と岡山から車で高知大へ。「正門の前まで行くんですよ。なんだけど、正門の前に着いた時に、“本当、悪いんだけど、本当はここの学校じゃなくて、アメリカに行きたいんだよね”っていう話を初めて、そこで母親にして。“映画を勉強してみたい”ということを」。ギリギリのタイミングで、母に本当の思いを伝えたという。

 「説得というか、母親も“自分のやりたいことをやるのが一番だ”って言ってくれて、そのまま岡山に引き返しましたね」。インタビュアーの予備校講師・林修氏も「映画の1シーンですね」と感激していた。

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