俳優の福山雅治が11日、主演を務める映画『ブラック・ショーマン』(9月12日公開)の完成報告会に登壇。共演する有村架純とメガホンを取った田中亮監督と共に撮影秘話を語った。
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超一流マジシャンが殺人事件の謎に挑む姿を描いた、東野圭吾氏の人気ミステリー小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を映画化した本作。ラスベガスで名をはせるほどの一流マジシャンであり、巧みな人間観察能力を持ちながらも、金にはシビアで、息を吐くように嘘を吐く癖の強い主人公・神尾武史を福山、主人公・神尾武史のめいで、父が殺されたことをきっかけに、神尾とバディを組み殺人事件の解決に奔走する神尾真世を有村が演じる。
この日、福山は2枚の巨大パネルの後ろから颯爽と登場するマジックを披露し、報道陣を驚かせた。開口一番に「上手くいったんですかね?」と照れ笑いを浮かべ、会場から大きな拍手が起こると、「ありがとうございます」とほっとした様子。しかし、マジックは事前練習なしの一発本番だったそうで、「今日初めてやりました。(今日会場に)来たら『こういうふうに出てください』って説明をされて、『できますよね』っていう空気で。今日の本番が一番緊張しました」と明かした。
さらに、クランクインの数か月前からマジックを特訓し、一挙手一投足まで役作りにこだわり抜いたという福山だが、「今日の登場が一番緊張しました。やったことないことを、いきなりで取材陣の皆さんの前でやっていうのはもう本当に……」と苦笑い。
しかし、撮影でも緊張の連続だったそうで、「お芝居の経験がある方は理解してくださると思うんですが、何かやりながらお芝居をするっていうのが一番カロリーが高い」と説明し、「人間の反射の反対のようなことをやらないといけないので、染み込ませるしかない。雨の日も風の日もひたすらコインを持って、ずーっとやる日々でした。ただそれが俳優という仕事なんだな、一番大事なんだなって思いますし、本人なりのメソッドで役を体に落とし込んでいく」と役作りについて振り返った。