しんくみスペシャルインタビュー 内村航平 – 「できないから面白い」壁を乗り越える面白さ –
[音楽] お願いします。 [音楽] 生まれたのは北九州で生まれてで3歳まで 北九州にいてで、ま、そこから長崎県市に 移って、ま、そのタイミングで両親が体操 クラブを開いて、で、ま、家が体育館だっ たので、ま、遊んでいるうちに始めて たっていう感じなので、友達と遊ぶよりも 、ま、なんかこ ちっちゃい時ってできる技も限られるんで 、ま、なんかこう器具に触って遊ぶ、ま、 走り回る、ま、電繰り返しするっていうの が、ま、日常だったので、ま、それが 好きだったと思います。最初は根本に好 きっていうのがあって、ま、やっぱり結果 が出てくるとやっぱこう圧倒的に努力し ないと結果が出ないっていうのを知ってた ので、 ま、他と比べてもやっぱ僕は 頑張ってる自付があったんですよ。だから 、ま、そんなに比較されてどうとか、ま、 負けるとか負けないとかの次元ではやって なかったと思います。ま、日々の練習 で自分に負けないようにすることで、ま、 自信をつけて、ま、大きなプレッシャーが 来てもやっぱ自分はこれだけやってきた から大丈夫だっていう。ま、あとは やっぱり怪我をしてしまった後とかは 復帰できるかどうかっていう心配もあった んですけど、やっぱそれも練習をやること でしか取り戻せないので、ま、全て練習で なんとかしてたっていう感じですね。あと は元々多分精神的には強かったと思うん ですよ。そんなにこう何があってもこたれ ないみたいなのはあったと思うんで、ま、 そこもプラスに働いたかなと思いますね。 まあ、なんかこう結果を残して世界一に なってからも世界一がゴールじゃないん だっていうところ気づいてなんかこう やっぱ自分が好きで始めてどこまでできる かっていうのをやっぱ自分で試してるのか なっていう感じがあったのでだからまあ 自分が思うこの体操を極めるっていうのは どういうことなんだろうみたいなの考え ながらやってたのでま、そこに答えが なかったんですよ。ま、答えがなかった から、ま、やめたいって思うよりかはより のめり込んでいったのかなっていう。だ からこう失敗もたくさんしましたし できない現実も突きつけられたんですけど 、 ま、普通だと多分ミスがたくさんあると 嫌だなとか、もうミスしたくないなとかて 思うと思うんですよ。ま、できなかったら なんで できないのかな。もうやりたくないなって 思うと思うんすけど、それが逆に面白かっ たっていうか、できないことの面白さとか どうしてミスするんだろうっていうところ のなんかそこに面白さがあるなっていうか 、なんかすぐできても多分面白くないと 思うんですよ。飽きてると思うんで、なん かなかなかうまくできないところがより 考えさせてくれて楽しかったなっていう。 うん。最初からできないっていうのは 分かってるので、じゃどうしたらできるか なみたいなのを考えてできるようになる までしつこくやった結果が、まあなんか こう壁をぶち壊していった自分でもあるし 、ま、世界中を取り続けた自分でもあるの でうん。なんかこう結果を残したらまた次 の大きな壁が出てきてまた登っていったり 壊していったり っていうのを続けてたらなんかこう たくさん連覇してたみたいな感じだったの で大変だったなって思うこともあるんです けど 大変っていうよりかはその作業がすごい 楽しかったなっていうことしかなんか今 思わないんでうん。なんかこうたくさん壁 はあったけど乗り越えられた自分が強かっ たんだなっていうのをなんかそこはやめて 改めて思えたかなって思いますね。 [音楽] 父親に言われたことっていうのは結構心に 残ってますね。初めて出た試合で、ま、 爆点っていう技をやらなきゃいけなかった んですけど、ま、それやることはできなく て、なんか後ろに転げ落ちたみたいな感じ になっちゃって、なんかできなくて泣いて たらしいんですけど、ま、 他にも生徒はいたんで、ま、僕の同級生と かもいたんですけど、その子たちは全員 できたんですよ。で、僕だけできなくて、 で、ま、自分のやっぱ子供なんでこう、お 尻ペンって叩いたりするじゃないですか。 で、その後になんかこう、今日やった失敗 は次やらなきゃいいっていうのを言われた んですよ、その時に。それは結構ずっと心 に残ってて多分その一言だけでこの失敗を 次に活かさなきゃいけないとかこの失敗 から何を学ぶべきかとか 何を考えなきゃいけないとかっていうのを その一言に全部詰めて言ってくれたのか なっていう。それは結構もう現役の時も やっぱ今回鉄望で落下してしまったけど次 同じ箇所でミスんなきゃいいみたいな。 それずっとありましたね。 人生だとありのままですかね。もうなんか 別にかっこつけないみたいな。多分それも 父に言われたと思うんですよ。 多分他のいろんな試合に行ってる中で やっぱ自分よりうまい人ってたくさんいる わけじゃないですか。その中でやっぱこう すごい見てるんですけど うまいなとかって多分言ってたと思うん ですよ。父にま試合会場だったんでやっぱ 自分の試合をちゃんとやらなきゃいけない じゃないですか。それなのにそういうこう 自分のことに集中しないでそういうところ ばっかり見てたんで自分のやるべきことを やる人と比べないみたいなのは言われてた と思います。 うん。ま、体操の普及をしたいっていうの を引退する時に言って体操の普及って何 だろうって引退し、今でも考えてるんです けど、ま、体操って何だろうって思った時 に体を操るんだなっていう。ま、体を操 るっていうのはイコール体を動かすことな んだっていう。だから、ま、ストレッチと かもそうですし、ま、僕はその体の準備の ためにやってたんですけど、ま、ずっと 多分僕現役からあんま変わってないんで、 それを多分続けてるからなのかなと思って 、ま、体の機能とかも全然落ちてないし、 そう考えると自分がやってることをもっと こうみんなができる形にして簡単にして 伝えていって いければいいかなみたいなのを今は考えて ますね。 [音楽] 挑戦するということは、え、かなり勇気が いることです。え、ま、困難はたくさん あると思いますけど、その困難の中に、え 、楽しいと思えることができればさらに上 のステージに行くことができると思います 。皆さん、たくさん挑戦して頑張って ください。
しんくみが隔月で発行している情報誌「ボン・ビバーン」(Bon Vivant)。
その表紙を飾る著名人へのスペシャルインタビューを動画でお届けします。
2025年8月・9月号は元プロ体操選手の内村航平さん。
4大会連続でオリンピックに出場、3つの金メダルを獲得した日本体操界のレジェンド・内村航平さん。
体操との出会いや、「できないこと」と向き合い壁を乗り越える面白さ、体操の普及への想いなどについて伺いました。