【画像・写真1枚目】届いてますか?気づいてますか?──Baby’z Breath天彩レイが伝えたい、目線の奥にある本当のメッセージ(撮影・熊本美和)
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 アイドルグループ「Baby’z Breath」(ベイビーズブレス、通称ベビブレ)の天彩(あまいろ)レイが、新曲「ガラスのダイス」への想いやライブでの見どころについて、スポニチ東京本社でソロインタビューに応じた。言葉よりも、目線と仕草で届けたい。その“声なき問いかけ”に込めた思いとは。(「推し面」取材班)

 「絶対に笑ってはいけない」

 人気バラエティ番組ではない。これは新曲に掲げられたテーマだ。洒落たメガネの奥に輝く笑顔が印象的な天彩にとっては、これまでの経験にない、表現としての大きな挑戦だった。

 「レコーディングの時は、難しくて本当に大変でした。でも、私が担当したハモリパートがすごくかっこよくて。“絶対に歌いたい”と思っていたので、実際に任せてもらえた時はすごく嬉しかったです」

 ライブで披露してみて、表現の難しさはさらに増した。笑顔を封じたパフォーマンスは、内に秘めた感情をどう届けるかが問われる場でもある。

 歌詞の中で特に心に残ったのが、陽葵はるねと一緒に歌う冒頭のフレーズだ。

 ♪もしもあの時に飲み込んだ言葉を並べ 僕は迷わずに声に出したのなら――

「私自身にも、言いたかったのに言えなかった後悔があるんです。この歌詞を見た瞬間に“絶対に私が歌いたい”と思いました」

 経験が重なるからこそ、自然と感情がにじむ。このパートは自由にパフォーマンスしていい部分。歌詞と振りをリンクさせた動きを表現した。

 「一度言葉を飲み込んで、でもやっぱり言おうとするんだけど、また飲み込んでしまう……というような、心の中にある言えない言葉の塊を、表に出さずに別の言葉を話す、というイメージで表現しています」

 ライブで注目してほしいのは、「届いてますか?」「気づいてますか?」と歌うパートだ。

 「この部分は、本当にファンの方一人ひとりに問いかけるような気持ちでパフォーマンスしています。それまでは皆さんのほうを向いているんですけど、『気づいてますか?』のところで一瞬視線を外してから、また皆さんに問いかけるんです。その一連の流れが自分の中ですごくエモいというか、気持ちが入る部分なので、ぜひ見ていただけたら嬉しいです」

 ただの演出ではない。声ではなく、視線と動きに宿した声なき問いかけ。

 「私からのメッセージ、ちゃんと届いてますか?」

 眼鏡の奥に輝くまなざしは、ステージの光の中で、今日もアナタへ確かに問い続けている。

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