8人の『timelesz』として歩いていく…菊池風磨がツアーで話した決意 『新メンバー』、『オリメン』区別は「最後」 ドーム公演は“必然”

ライブでパフォーマンスを披露する「timelesz」のメンバー

◇コラム「芸能リポーター・山﨑寛代のぶっちゃけトーク」

 新メンバーオーディション「timelesz project」(通称タイプロ)を経て、今年2月に8人体制になったアイドルグループ「timelesz(タイムレス)」の初のアリーナツアー、横浜アリーナ公演を取材してきました。菊池風磨くんの刺さるコメントやメンバーの涙、そしてなんといってもドーム公演がサプライズ発表されるなど、驚きと喜び、感動が入り交じる最高のステージでした。

 オープニングでパーティーの準備をする映像が流れると、会場全体が「タイプロで応援してきた彼らの”晴れ姿”を生で見られる!」というワクワク、ドキドキが伝わる雰囲気に包まれました。そしてメンバー8人が登場すると、観客の熱量が歓声に表れ、一気にボルテージが上がりました。

 新体制になって初の配信楽曲「Rock this Party」でスタート。8人はファンとの距離を縮めるように、花道、センターステージ、外周へと歩いていきます。そして、メインステージに戻ると、タイプロの課題曲「Anthem」、「人生遊戯」などを披露。”新生timelesz”の姿に、オーディションの様子を思い出して感慨深いものがありました。

 特に、歌もダンスも未経験だった篠塚大樹くんは、この半年間の猛特訓の成果が見られて感動です。「スキすぎて」の全力の振りのかわいさはメンバーの中で1番でした。コンサート前の囲み取材では「この半年間。やらなければならないこととか、身につけなきゃいけないことが多かったので、ほんとに結構いっぱいいっぱいじゃないですけど、いろいろ必死にやってきた」「それでも楽しい半年間でしたし、これからもっといろいろ精進していきたいと思っています」と話していました。

 MCタイムでは、菊池風磨くんが「『新メンバー』、『オリメン(オリジナルメンバー)』と(区別して)呼ぶのを最後にしたいと思う」と話しました。そうなんです!「新メンバー」とか、ましてや「一般組」なんていうメンバーの区別はなく、”8人のtimelesz”として並んで歩んでいる姿を実感しました。VTRでコンサートの打ち合わせ風景が流れたのですが、その様子からも8人が対等に意見を交わし、わちゃわちゃしていて、仲間として絆を深めているのを感じました。新メンバーもオリメンもない!8人が一緒に同じ夢に向かって歩んでいると感じました。

 横浜アリーナは、寺西拓人くんと原嘉孝くんにとっては先輩グループのバックで踊った思い入れのある場所。風磨くんと同期入所の寺西くんは「俺たちが入った最初のツアーが横浜アリーナだった。その時は下の床で踊っていた」、原くんは「衣装も袖がなかった」と振り返ると、今見える景色が違います。自分の名前が書かれたうちわ、ペンライトの海。諦めていた夢の実現に原くんの目には涙があふれました。

 原くんはツアー中、風磨くんから「この景色忘れんじゃねえぞ」と言われて号泣したそうです。そんな泣きキャラ? の原くんには男性ファンが多いそう。会場では、体格の良い男性がタオルを頭に巻き、原ちゃんのうちわを振って応援しているのを見かけました。男女問わず愛される、熱い男です。

 そして、コンサート終盤で驚きの発表がありました。メンバーにもサプライズで12月26、27日に京セラドーム大阪、来年1月7、8日に東京ドーム公演の開催です。大歓声の中、涙するメンバーたち。新体制になってから1年未満でドームという大舞台に立ちます。

 実は、囲み取材で「今回アリーナツアーでチケットが全滅した人も多かったので、もう次のステージが見えてきそうじゃないですか?」と、私、質問していたんです。もちろん、ドーム公演が決定しているなんていう情報は知りませんでしたし、なんなら「ドームに立ちたいです!」という言葉が聞きたくて質問しました。

 そこで風磨くんが「とにかく夢は大きく、日々見ていきたいなっていうのもありますし、かなえることはもちろん目標なんですけど、この8人で夢を見るっていうのが楽しい毎日なので。今はね、目の前にあるステージ、横浜と宮城、それから静岡県、そのステージに全力で挑んでみたいなと思います」と答えていたのです。人気アイドルグループなのに、謙虚にしておごらず、そんな言葉が頭に浮かびました。

 前身のSexy Zoneが初めてドーム公演を開催したのはデビューから11年後。ドームに立つ厳しさを分かっているからでしょう。そんな風磨くんはドーム発表を受けて「ドームというステージは早すぎるんじゃないかという声も出てくると思います」と、その後のざわつきも受け止めつつ、「この8人なら乗り越えていけると思う」と力強く宣言しました。

 今回のアリーナツアーでは、チケットが取れなかったと嘆く多くのファンのコメントをSNS等で目にしました。もはや、ドーム公演は必然だと思います!!多くのファンの皆さんが、推しの晴れ姿を見られますように。そしてtimeleszのメンバーと一緒に新たな景色が見られますように。

▼山﨑寛代(やまざき・ひろよ) FM群馬での勤務を経て、TBS系「3時に会いましょう」「スーパーワイド」、テレビ朝日系「スーパーモーニング」などワイドショー・情報番組でリポーターを務める。朝日放送系「おはようコールABC」出演を機に、芸能リポーターとして現在はテレビ朝日系「羽鳥慎一のモーニングショー」に出演中。STARTO ENTERTAINMENTや歌舞伎、舞台などを中心に取材している。

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