ソニーグループ株が一時前日比5.7%高の4079円を付け、上場来高値(株式分割考慮ベース)を更新した。7日に公表した今期(2026年3月期)営業利益計画を上方修正し、さらなる上振れ期待から買いが先行している。
7日に今期の金融事業を除く営業利益計画は前期比4.2%増の1兆3300億円に上方修正したSMBC日興証券アナリストの桂竜輔氏らは7日付のリポートで、金融事業に対する不透明感やiPhoneの米国生産回帰、韓国サムスン電子のiPhone18への画像センサー採用観測報道などもあり慎重な見方が多い中、「エンタメ全集中」で結果を出していることはポジティブだと評価劇場版「鬼滅の刃:無限城編 第一章」も好調な出だしで、7-9月期以降の寄与が期待できるジェフリーズ証券アナリストのアツール・ゴヤール氏はリポートで、ゲーム部門で営業利益を200億円上方修正し、この4-6月期の強さは、通期業績のさらなる上振れ余地を示唆していると指摘ハードのコストや販管費のコントロール、有料会員サービスの価格改定などの対応で、この2年間の課題だったゲーム部門の利益率が改善し、さらなる利益率拡大の余地があると言及米アップルがサムスンを「セカンドソース」として正式採用すれば、価格交渉力が低下し、センサー事業の想定利益を圧迫するリスクがある関連記事:ソニーGが今期営業利益計画を上方修正-関税影響700億円に減額 (3)ソニーGが今期営業利益計画を上方修正-関税影響700億円に減額 (3)