左から“発酵導入美容液”(50mL、2200円)、“発酵化粧水”(170mL、2090円)、“発酵オイルイン高濃度美容液”(30mL、2420円)、“発酵高保湿クリーム”(5og、2970円)、“メイクの上から発酵保湿ミスト”(80mL、1980円) ※価格は全て編集部調べ
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系投資ファンドのLキャタルトン・アジア(L CATTERTON ASIA)が資本参加し、戦略的提携関係を結ぶCi FLAVORSグループのEcotone(エコトーン)は8月19日、新スキンケアブランド「ハッコウパンダ(HACCO. PANDA)」をスタートする。製品ラインアップは、“発酵導入美容液“(10mL、770円/50mL、2200円)、“発酵化粧水“(170mL、2090円)、“発酵オイルイン高濃度美容液“(30mL、2420円)、“発酵高保湿クリーム“(50g、2970円)、“メイクの上から発酵保湿ミスト“(80mL、1980円)の5種(価格は全て編集部調べ)。一部バラエティーショップで先行発売した後、9月16日に全国のドラッグストアでも販売を開始する。
スキンケアブランド「ハッコウパンダ」のロゴ
同ブランドは、日本の発酵文化と最新のスキンケア科学を融合し、「発酵スキンケアを世界中に届けたい」との思いから誕生。プランドアイコンのパンダは、笹や竹の食物繊維を消化し、体内で発酵させて栄養とエネルギーにしていることから、発酵の力を最大限に活用している動物の代表として据えた。独自開発のコメ発酵液は、有機栽培のあきたこまちを使用。世界遺産の白神山地の原生林で発見した、アルコールを生成しない天然酵母により、肌に優しい発酵液を作り上げた。シリーズ全品で、化粧品の主成分である水の代わりにコメ発酵液を配合。ブランドを象徴する“発酵導入美容液“には、84%の高配合を実現した。コメ発酵液により、そのほかに配合したビタミンC誘導体やナイアシンアミド、アゼライン酸などの美容成分や、導入美容液の後に使用する化粧水などの浸透率が向上する。
開発背景に検索キーワードの増加
Ecotoneの鳥川行雄社長は、ユニリーバ・ジャパンの研究開発部門や良品計画のヘルス&ビューティーカテゴリーで責任者を歴任。「無印良品」の化粧品開発を指揮した経歴を持つ。Ecotoneによると、グーグル トレンド(Google Trend)のキーワード検索で「発酵」が2年前比で240%増と急増。スキンケアカテゴリーで上位に入り、注目度が上がっているという。こうした需要の高まりを受けて、「日本の発酵文化を世界のスタンダードへ」(鳥川社長)をビジョンに掲げ、新ブランドを立ち上げた。開発にあたり、先行品との差別化のため使用感や浸透率、毎日使える価格帯、手に取りやすい販路にこだわった。親しみやすいイメージモデルとして広告には朝比奈彩を起用。リアルイベントや媒体への出演を予定する。
Ecotoneは、ホールディング会社であるCi FLAVORS傘下の事業会社、コスメカンパニーの100%子会社。Ci FLAVORSと直接的な資本関係はないが、Ci FLAVORSがインキュベーション事業の一環として「ハッコウパンダ」のブランド設立・運営を支援している。