「スキンケアでは追いつかないし、メイクではごまかせない」と確実に肌老化が進んでいるのを実感する40代。では、実際、どんな悩みと向き合っているのか。
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今回はスキンケアをメインにした美肌治療の提案と実績に定評のある美容皮膚科医の岩間美幸先生を取材。患者のメイン世代である30代後半から40代の女性と日々向き合う岩間先生から見た、リアルな実態に迫ります。
圧倒的に多い悩みが、たるみ。
写真を見て気づく人が多数
「40代の方で、断然多いのは、たるみです。たるみに気づくきっかけは、入学式や卒業式の記念写真、旅先などで久しぶりに撮った写真を見て、愕然とする方が多いです。
一番わかりやすいのは、口の横の現れるポニョっとした膨らみ。また、ピースサインなどをする時にあごを引くとフェイスラインが一本線ではなく二重になっていたという方も。実際はチークの頂点も下がってはきているのですが、やはりフェイスラインの方がわかりやすいです」
メイクで隠せない。
ひどくなる前にどうにかしたい。そんな声が多い
「シミが目立ち始めるのは30代以降で、最近はその段階からレーザーや光治療などを始めている方が多い。そのため、もちろんシミに悩む方もいらっしゃいますが、たるみを気にされてご来院される方が多い印象です。
たるみはシミと違い、コンシーラーなどのメイクアイテムや技を駆使しても隠せない……ということも、美容皮膚科で相談が多い理由かと思います。
また、たるみが深刻化して外科手術でないと改善できなくなる、という未来の状況を避けたい思いから、早めに相談してくる方もいらっしゃいます」
“今あるシミを改善したい”に加えて、
透明感のある肌になりたいというニーズも増加
40代で若々しい美肌をお持ちでの女優さんや美容家の方たちは、みんな透明感があってつややか。
そのため、ピンポイントで“このシミだけを治療したい”というよりも、“顔全体が綺麗に見えるような肌にしたい”、“色むらやくすみが気になる”といった理由でご来院される方が以前よりも増えている印象です。
世代的にはシミの他に肝斑を併発している方がとても多く、肝斑は刺激で悪化するため、ただ単にレーザーを打てば綺麗になるというわけではなく、原因から考える必要あり。色ムラと対処が異なり、そこを見極めて施術をしないと、かえって悪化することになります。
加えて最近増えているのが、赤みや、赤みによって起こるくすみです。大流行のレチノールやピーリングを用いたケアを、肌に合わないのに続けた結果赤くなっている方も多く、一言でくすみと言っても、とても複雑になってきています。
気になるのは、それぞれのお悩みの対処法。美容医療とセルフスキンケア、どちらが向いているのかについては、【関連記事】40代の2大美容悩み「たるみ・くすみ」はどう対処すべき?「 セルフケア」と「美容皮膚科」の有効な活用法でご紹介します!
お話/美容皮膚科医 岩間美幸 取材・文/楢崎祐美 写真/GettyImages