元になったヤマダさんのイラスト【画像提供：ヤマダアヤノ（@ymdn_000）さん】
娘が描いた、どこかレトロでかわいらしいイラスト。それを母が刺繍で丁寧に再現した作品が、X（ツイッター）で大きな話題になっています。その高い再現度と刺繍ならではの温かい風合いに、多くの人が感嘆の声を寄せました。2つの作品は、どのような経緯から生まれたのでしょうか。13万件もの“いいね”を集めた投稿について、投稿者でデザイナーのヤマダアヤノ（@ymdn_000）さんに詳しいお話を伺いました。
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「芸術一家すぎます」など称賛の声が殺到
「自分の絵が母の手で刺繍になって帰ってきた かわいすぎる。見て」
話題の投稿には、そんなメッセージとともに2枚の写真が添えられています。1枚目には、猫を抱きしめる少女を描いたシンプルで愛らしいイラストが写っています。
白いパフスリーブのシャツと青いスカート、オレンジのブーツを身につけた、ポニーテールの少女が、黒白の猫を抱き上げている構図です。オレンジと薄いピンクの背景が印象的な、温かみのある作品です。
そして2枚目には、その絵を見事に刺繍で再現した、ヤマダさんのお母さんの作品が。色合いこそ若干異なるものの、元の絵の持つ魅力を損なうことなく、刺繍ならではの温かい質感で表現されています。
投稿にはなんと13万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「芸術一家すぎます」「絵ももちろん良いですが、刺繍になるとまた独特の味わいがあって素敵ですね！」「一生ものの宝物ですね」など、称賛の声が殺到しています。
「題名：盗作」のメッセージとともに送られてきた刺繍
お母さんとの実際のやりとり【画像提供：ヤマダアヤノ（@ymdn_000）さん】
実は、この刺繍作品の写真は、お母さんから突然送られてきたものだそう。ヤマダさんは母のセンスに感動したといいます。
「いきなり『題名：盗作』というメッセージとともに送られてきたので爆笑しました。刺繍自体はシンプルにめちゃくちゃかわいいなと思いました」
元になったイラストは、昨年12月頃に描かれた作品です。「うちで猫を飼っていて、猫ってめちゃくちゃ伸びるんですけど、それを誇張して、シンプルな線で仕上げたらかわいいかなと思って描きました」とヤマダさんは制作の経緯を振り返ります。
お母さんは「絵を用意するのが大変だけど、ちょうど良くかわいい絵があったから」と刺繍にしようと思ったのだそう。ヤマダさんによると、「絵を見たときからかわいい！ とべた褒めだった」のだとか。