UHD BD「大怪獣ガメラ」
DAXA-5979 14,080円 2025年11月21日発売

KADOKAWAは1日、ガメラ生誕60周年を記念したプロジェクトを発表。昭和ガメラ3作品を4Kデジタル修復し、4K Ultra HD Blu-rayバージョンで11月21日に発売する。修復には樋口真嗣監督と小椋俊一氏が参加。修復版のテレビ放送や4K上映も予定されている。

4Kデジタル修復 Ultra HD Blu-ray概要

・「大怪獣ガメラ」【HDR版】
 DAXA-5979 UHD BD+BD(2枚組) 14,080円
・「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」【HDR版】
 DAXA-5980 UHD BD+BD(2枚組) 14,080円
・「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」【HDR版】
 DAXA-5981 UHD BD+BD(2枚組) 14,080円

 2025年11月21日発売 発売・販売元KADOKAWA

4Kデジタル修復&UHD BD化されるのは、シリーズの記念すべき第1作目「大怪獣ガメラ」と、シリーズ2作目でバルゴンの虹色光線など色彩豊かな特撮表現が光る初のカラー作品「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」。

そして、人気怪獣ギャオスが初めて登場し、“子どもの味方・ガメラ”という昭和ガメラシリーズの特色を打ち出し、人気を不動のものにしたシリーズ3作目「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」の3本。

UHD BD「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」
DAXA-5980 14,080円 2025年11月21日発売(C)KADOKAWA 1966

4Kデジタル修復の監修には、「ガメラ 大怪獣空中決戦」、「ガメラ2 レギオン襲来」、「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」の特技監督にして、話題の最新作であるNetflix映画「新幹線大爆破」を手掛けた樋口真嗣監督が参画。

さらに、映画のフィルムの色味を、監督・カメラマンの意向を汲みながら整える重要な職人的ポジションである“タイミング”として約30年間活躍後、多くの名作の4Kデジタル修復監修を行なってきた小椋俊一氏も参加している。

昭和ガメラ3作品 4Kデジタル修復決定!樋口真嗣 監督よりコメントが到着!

4K/HDR本編収録のUHD BD、および2K/SDR本編収録のBDを合わせた全2枚組。UHD BDには劇場予告編や特報(ガメラ対バルゴンのみ)、BDには劇場予告編、樋口真嗣監督&小椋俊一氏インタビュー、撮影日誌(静止画)を収録した。

さらに「大怪獣ガメラ」に「暴れ狂う怪物」「“怪物”地球に襲来!!」(スポニチクリエイツ映像)、そして「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」に「特撮映画の決定版」「激しい死斗!」「“怪獣”怒る!」「すさまじい決斗!」(スポニチクリエイツ映像)がそれぞれ初めて収録される。

UHD BD「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」
DAXA-5981 14,080円 2025年11月21日発売(C)KADOKAWA 196711月2日19時から4Kデジタル修復版を無料放送

BS12では、11月2日から「大怪獣ガメラ」「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」、「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」、「ガメラ 大怪獣空中決戦」、「ガメラ2 レギオン襲来」、「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」の計6作品を順次無料放送する。いずれも4Kデジタル修復版だが、2Kダウンコンバート放送となる。

(C)KADOKAWA 1965

BS12 放送スケジュール

・11月2日(日) 19時00分~
「大怪獣ガメラ」【4Kデジタル修復版】
・11月9日(日) 19時00分~
「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」【4Kデジタル修復版】
・11月16日(日) 19時00分~
「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」【4Kデジタル修復版】
・11月23日(日) 19時00分~
「ガメラ 大怪獣空中決戦」【4Kデジタル修復版】
・11月30日(日) 19時00分~
「ガメラ2 レギオン襲来」【4Kデジタル修復版】
・12月7日(日) 19時00分~
「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」【4Kデジタル修復版】

また、11月6日21時からの「船越栄一郎の昭和再生ファクトリー」では、昭和ガメラ4Kデジタル修復版の制作に密着した特番の放送が決定。

シリーズの原点「大怪獣ガメラ」主演にして、日本映画黄金期を支えた映画会社・大映の看板俳優であった名優・船越英二を父に持つ船越英一郎が、樋口真嗣監督・小椋俊一氏と“日本が世界に誇る映画ラボ”株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスの精鋭たちが挑む「昭和ガメラの再生」に迫る。

12月5日からは「昭和ガメラ映画祭」がスタート(C)KADOKAWA

樋口真嗣監督・小椋俊一氏監修による「大怪獣ガメラ」「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」の4Kデジタル修復版3作品をはじめとした昭和ガメラ全8作品と、昭和ガメラへのリスペクトが詰まった「小さき勇者たち~ガメラ~」を、12月5日より角川シネマ有楽町ほかで特別上映する。

角川シネマ有楽町は4Kプロジェクターを導入しており、「4Kデジタル修復版の鮮明かつ迫力ある映像を大スクリーンで余すことなく体感いただける」という。上映作品は以下の通り。

【上映作品】
・「大怪獣ガメラ」4Kデジタル修復版(1965年)
・「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」4Kデジタル修復版(1968年)
・「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」4Kデジタル修復版(1967年)
・「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」(1968年)
・「ガメラ対大悪獣ギロン」(1969年)
・「ガメラ対大魔獣ジャイガー」(1970年)
・「ガメラ対深海怪獣ジグラ」(1971年)
・「宇宙怪獣ガメラ」(1980年)
・「小さき勇者たち~ガメラ~」(2006年)

樋口真嗣監督 コメント

私が生まれた年に作られた映画ですから、かれこれ60年前の映画です。本来なら制作に携わった方が監修すべきなのですが、見渡した限りどなたもいらっしゃいませんでした。残念なことです。

そしてこの度、私たちの世代にとってはレジェンド級のタイミングマンである、小椋俊一さんとデジタルグレーディングの第一線を切り拓いているイマジカのカラリスト、阿部悦明さんのお力添えで不肖樋口、いちファンの代表として、この大任を慎んでお引き受けさせていただきました。

暗部に埋もれ、グレインに隠されていた怪獣たちの皮膚感を洗い出し、当時の低感度ネガフィルムに記録されていた現場の空気感を発掘するのは、試行錯誤を重ねて素晴らしい作品を作り出した先輩たちの偉業を追体験するようで、素晴らしく幸せな作業でした。

とりわけ、タイミングデータから明らかになる、オプチカルプリンターを介さずにオリジナルネガを巻き戻して二重露光をしたダブルロール合成カットの多さは衝撃です。ブルーバック合成という選択肢を当たり前のように選ぶことが難しい時代に怪獣映画を撮っていた先輩たちの労苦には感服するばかりです。

誰も観たことのないガメラの誕生を、刮目してご覧下さい。

小椋俊一氏 コメント

この企画のお話を頂いたとき、まさか自分の子供のころ劇場で観た「昭和ガメラ」の4K修復に関われるとは思ってもみなかったので、嬉しく思いました。

「平成ガメラ三部作」には、タイミングとして関わりました。劇場で皆さんがご覧になったのは、プリントフィルム(ポジ)です。今回の4K修復はネガからの修復です。ポジを通さない分、当然劇場での見え方と変わります。

ネガはポジでは表現できなかった明部、暗部のディテール等、豊富な情報を持っています。その情報を損なわないように、なおかつ当時観たような質感を求めて修復しました。

ご期待ください。

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