7月31日の東京株式市場は5日ぶりに反発。日経平均株価は、前営業日比415円12銭高の4万1069円82銭でこの日の取引を終えた。一時496円55銭高の4万1151円25銭まで買われる場面があった。米国連邦公開市場委員会と日銀金融政策決定会合を無事通過したほか、米国でメタやマイクロソフトの好決算を受けて半導体関連を中心に買いが入った。
【主要指数】
・日経225: 41,069.82(+415.12)
・TOPIX: 2,943.07(+22.89)
・ドル/円: 149.38(-0.14)
・ダウ: 44,461.28(-171.71)
・ナスダック: 21,129.67(+31.38)
・SOX: 5,787.32(+47.53)
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は61銘柄(64%)、下落は28銘柄(29%)、変わらずは7銘柄(7%)で、買い優勢となった。
大手ゲーム関連を見ると、カプコン<9697>が大幅安。戦略商品『モンスターハンターワイルズ』の売上が想定を下回ったと発表したことが嫌気されたもようだ。第1四半期決算については大幅増益となっただけでなく、『デビルメイクライ5』がアニメとの相乗効果で売上を伸ばすなど新しい展開を示すなど、良い内容だったと評価する声も少なくなかった。
このほか、ソニーグループ<6758>、セガサミーHD<6460>、コナミグループ<9766>、スクエニHD<9684>が高く、バンダイナムコHD<7832>が変わらず、任天堂<7974>、コーエーテクモHD<3635>が安い。
その他ゲーム会社やディベロッパーは、ネクソン<3659>、マーベラス<7844>が高く、イマジニア<4644>、トーセ<4728>が変わらず、日本一ソフトウェア<3851>、ユークス<4334>、エヌジェイHD<9421>が安い。マーベラスとイマジニアはこの日の引け後に決算発表を控えていた。
モバイルゲーム系の銘柄は、サイバーエージェント<4751>、グリーHD<3632>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、コロプラ<3668>が高く、モバイルファクトリー<3912>が変わらず、MIXI<2121>、DeNA<2432>、アカツキ<3932>、ケイブ<3760>が安い。
アニメやホビーなどその他コンテンツ関連銘柄は、東宝<9602>が反発。東海東京証券がレーティング「アウトパフォーム」を継続とした上、目標株価を8650円から1万0500円に引き上げた。
円谷フィールズHD<2767>が3日続伸。前日、第1四半期の決算発表を行い、営業利益が210%増の78億円だった。フィールズが有力IPを搭載した複数機種の販売や前期に販売した機種の増産で好調に推移した。午前中は利益確定の売りに押されていたが、売り一巡後した後場に入ってプラスに転じた。
ほか、サンリオ<8136>、KADOKAWA<9468>、東映アニメーション<4816>が高く、タカラトミー<7867>、IGポート<3791>、GENDA<9166>、エディア<3935>、フリュー<6238>が安い。
最後に騰落ランキングを見ると、サイバーステップ<3810>やイオレ<2334>、東京通信グループ<7359>、サンリオ<8136>が値上がり率上位となり、カプコン<9697>、Aiming<3911>、CRI・ミドルウェア<3698>、ドリコム<3793>が値下がり率上位となった。
■ゲーム・エンタメ関連株一覧