この映画の影響で歌舞伎そのものにも関心が高まるなど、その影響が広がっています。
歌舞伎を興行する松竹によりますと、映画「国宝」を見たという人からの「本物の歌舞伎を見たい」といった問い合わせがチケットの窓口や歌舞伎座などで急増し、実際にチケットの販売実績も伸びているということです。
映画をきっかけに東京の歌舞伎座に初めて歌舞伎を見に来たという神奈川県の20代の女性は「2週間前に映画を見て本物が見たくなり、インターネットで“7月” “歌舞伎”と検索して初めてチケットを購入しました。本物の歌舞伎は音も衣装もすごくて迫力がありました。また見に来たいです」と話していました。
また、映画に出てきた演目を見たいという要望を受けて、過去の舞台公演を映画館で上映する「シネマ歌舞伎」で「京鹿子娘二人道成寺」を先月下旬から取り上げたところ好評で、今月18日からは同じく映画に出てきた「鷺娘」や「連獅子」も上映しています。
松竹は「どうすれば観劇できるのかという投稿がSNS上でも多数見られ、本作品の反響の大きさを認識しています」とコメントしています。