続々とスタートした夏ドラマ。豪華な作品たちに注目が集まるなか、気づいたら“沼”にハマっていたのが『こんばんは、朝山家です。』(ABCテレビ・テレビ朝日系)。秒速でキレる妻・朝子(中村アン)に、夫・賢太(小澤征悦)のダメっぷり。そして、子どもたちのリアルな葛藤……。家族の“あるある地獄”が痛快で、いつの間にか朝山家の日常から目が離せなくなっていました。そこで今回は、このドラマを楽しむための3つのポイントを解説していきたいと思います!

今期夏ドラのダークホース『こんばんは、朝山家です。』のリアルすぎる“家族の地獄”っぷりに目が離せない!_img0


あらすじ:国民的ドラマを手掛ける脚本家の夫・賢太(小澤征悦)は、自分が認められることに必死のあまり、家事も子育てもないがしろにする “残念な夫”。そんな賢太を、現代を代表する脚本家へと育て上げたのは、売れない頃から経済・精神の両面で支え、家事・育児も担ってきたスーパーウルトラな妻・朝子(中村アン)だった。しかし、家では“残念な夫”へのイライラが止まらず、日々“キレる妻”と化していて…

 


① キレる妻・朝子の“共感度120%”な台詞が痛快すぎる!


家事に育児に夫のスケジュール管理まで、一手に担っている朝子。その一方で、国民的ドラマ“国ドラ”(=おそらく、朝ドラのパロディ)を手がける賢太は、子どもの面倒も見ず、自分の承認欲求を満たすためのエゴサーチ三昧……。

この夫婦、バランスが良いのか悪いのか。朝子がスーパーウルトラすぎるからこそ、賢太は「どうせ、朝子がやってくれるでしょ」と怠けているんですよね。大黒摩季さんの名曲『夏が来る』にも、こんな感じのフレーズがあったなぁ。何でもできてしまう女性には、何もできない男性が寄ってきてしまうものなのでしょうか。たしかに、「わたし世間知らずで〜」と言っている女の子って、しっかり者の年上男性と付き合いがちだったりする……。

でも、何でもできるからって、全部を背負い込むのはしんどい! だから、朝子は日々キレまくってしまうんです。たとえば、「片付けてよ! 少しは!」と朝子が言うと、賢太は「俺じゃないよ。晴太だよ〜」と息子を売り出す。ここで、視聴者の多くは思ったはずです。「お前も父親なんだから、ちゃんと怒れよ!」と。すると、朝子がすかさず「じゃあ、晴太にやらせなさいよ」と言ってくれるから、痒いところに手が届く! まさにスカッとジャパンです。


また、わりと暴言を吐かれているのに、賢太がまったく気にしていない(というか、反省しないから同じことを繰り返す)のが、このドラマの笑えるところ。逆に、朝子は夫や息子にキレてしまったあと、「わたしも本当は怒りたくない」「よその子にイラつくことはないのに、自分の子にはイライラしてしまうのはなぜだろう」と反省モードに入るんです。だからこそ、「大丈夫だよ」と背中をさすってあげたくなる。「夫はうちの長男みたいなもの……」と思っている方には、絶対に共感できるドラマになっています。

発達障がい児と、そのきょうだいの葛藤までを描く

 

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