仕事に邁進するビジネスパーソンが、ふと閃きを得られる場所に毎月ホラン千秋が突撃取材! 話題のスポットを紹介する本連載「ホラン千秋の閃き空間」。今回は、照明ショールーム「OZEKI Tokyo Gallery」へ。
かねてからAKARIファンゆえ、念願の場所。「大好きなAKARIに囲まれて、最高の気分です!」
類まれなる独創的デザインと和の技術によって生まれた明かり
インテリア好きなので、常に国内外の美しい空間をインスタなどでチェックしているのですが、海外の素敵だなと思うお部屋に必ずと言っていいほど飾られている照明があります。それが彫刻家イサム・ノグチの手がけた光の彫刻「AKARI」です。見かけるたびにいつかは我が家にもと思い続け、今回やっとAKARIを扱うショールーム「OZEKI Tokyo Gallery」を訪れることができました!
NYマンハッタンの彫刻作品から、日本のモエレ沼公園のデザイン、“ノグチ・テーブル”といった家具にいたるまで、生涯さまざまな分野で活躍したイサム・ノグチ。彼が日本を訪れた時、その美しさにひかれたのが伝統工芸品である岐阜提灯です。薄く繊細ながら耐久性も併せ持つ美濃和紙と、しなやかな竹で作られた当時の岐阜提灯の技術を用いて、イサム・ノグチの独創的なデザインで生みだされたのがAKARIでした。
ペンダントやスタンドタイプなどさまざまなデザインがありますが、どれもがまるでオブジェのよう。和紙を通して空間を360度照らす柔らかな光を放つその姿を見れば、彼がAKARIを“光の彫刻”と呼んでいたことを実感するはずです。
和紙の風合いや明かりの色を実際に見ることができるのも、ショールームのメリット。在庫があるモデルは購入も可能。
特徴的なフォルムで存在感がありながら、不思議と和にも洋にもあうボーダーレスなところも魅力。小さなスタンドもあるので、プレゼントにもお薦め。これはセンスよすぎますね。
このショールームは、明治24年から130年以上にわたり岐阜提灯を作り続け、イサム自身がAKARIの制作をすべて託したオゼキが運営しているので、3階にはイサム直筆の手紙や工房を訪れた時の写真など、これまで非公開だった貴重な資料も展示されています。
ここを訪れる人の半数以上が外国の方であるように、世界中の感度の高い人たちを虜にしているイサム・ノグチのAKARI。まるでアートギャラリーのようなショールームで、その魅力をぜひ感じてほしいです!
1階の小部屋には竹の支柱を用いたフロアスタンドも。天井に設えられているのもAKARIのひとつ。ピラミッド型のユニット単位で拡張できる。
1950年代に発表されたファーストモデルのひとつ。和紙シェードには、太陽と月をかたどったAKARIのロゴマークが記されている。
3階ではイサム直筆のメッセージなども見ることができる。
吹き抜けなどに映える吊り下げタイプのロングペンダントシリーズ。別売のスタンド器具と組み合わせ、フロアスタンドにもなる。
1階から2階へと続く階段にも、さまざまな大きさのAKARIが。イサムが残したデザインは約200種類にも上り、そのほとんどの型が現存しているという。
ドレス¥119,900(MSGM/アオイ TEL:03-3239-0341) パンプス¥125,400(クリスチャン ルブタン/クリスチャン ルブタン ジャパン https://jp.christianlouboutin.com) イヤーカフ(本人左耳)¥81,400、(本人左耳)¥59,400、(本人右耳)¥69,300、リング(本人左中指)¥44,000、(本人左人差し指)¥66,000、(本人右指)¥187,000(すべてヒロタカ/ヒロタカ 表参道ヒルズ TEL:03-3478-1830)
OZEKI Tokyo Gallery/オゼキ東京ギャラリー
住所:東京都中央区日本橋人形町1-2-6 オゼキビル
TEL:03-3667-3931
営業時間:9:00-17:00
定休日:土・日曜、祝日
ホラン千秋/Chiaki Horan
1988年東京都生まれ。趣味は韓国ドラマ鑑賞。現在、『THE 世代感』、『出川一茂ホラン☆フシギの会』(ともにテレビ朝日系列)などでMCを務めている。
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ホラン千秋の閃き空間