掲載日
2025年7月21日
フレイザーズ・グループの最高財務責任者（CFO）は、経営難に陥った事業を買収し、時には比較的短期間で閉鎖した同社の行動を擁護しました。
写真: サンドラ・ハリデイ
フレイザーズ・グループは継続的な企業買収を行っており、他の企業にも出資していますが、すべての投資がうまくいっているわけではありません。また、買収後すぐに倒産に追い込まれると、事業再生へのコミットメント不足や資産剥奪の疑惑につながることもあります。
タイムズ紙は、クリス・ウートン最高財務責任者（CFO）が、同社の戦略に対する批判は「不公平」であり、「当社が買収する事業の多くは、倒産した非常に苦しい事業です。なぜなら……それがそもそも倒産に至った理由だからです」と語ったと報じています。
彼は「フレイザーズ・グループのエコシステムに取り込むことで、これらの事業を立て直し、成功させることができると考えています。私たちはそれを得意としており、何度も何度も実現してきました」と付け加えました。
同社が買収した苦境にある企業には、Matchesfashion、House of Fraser、Jack Wills、Sofa.com、Evans Cycles、Missguidedなどがあり、再建プロセスや清算を経ています。
Matchesfashionは、2023年のクリスマス直前に5200万ポンドで買収され、その後2024年3月に管財手続きに入りました。この企業は数年前には8億ポンド以上の価値があり、フレイザーズに売却された当時のCEOは、救えたかもしれないと述べています。同社はブランドの所有権を保持しており、その後、同グループが超高級会員制ショッピング・オプションとして再出発するかもしれないという未確認の噂があります。
マッチズの買収後の迅速な経営は、ブランド、債権者、従業員から、そのスピードと大小さまざまなレーベルへの影響について特に批判を巻き起こしました。
しかし、タイムズ紙によると、ウートンは「大赤字だった……目をつぶって入ったわけではありません。何が起こるかわかっていましたし、最終的には、うまく再建できないと判断して、すぐに管財人に戻す決断を下しました」と語っています。
フレイザーズは、企業の買収を続けるだけでなく、他の企業のバーゲン価格の株式を取得し、昨年、ヒューゴ・ボスへの投資額は4億1000万ポンド以上に増加しました。直近では持ち株比率を32％まで引き上げました。THGの持ち株も4400万ポンド以上に急増しています。マルベリー、ASOS、デベンハムズ・グループにも出資しています。
マルベリーを買収しようとしたこともありましたが、大株主であるチャリスが株式の半分以上を所有しているため、常に議決で敗れることになります。Debenhamsグループについては、30％近い株式を保有しており、同グループの首脳陣と係争が続いています。