7月15日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前営業日比218円40銭高の3万9678円02銭でこの日の取引を終えた。高値引けとなった。前日の米国株高や為替の円安を背景にAI関連株を中心に物色された。財政悪化に伴う金利上昇を懸念する動きが上値を抑えているという。ただ金融関連が買われた。

 

【主要指数】
・日経225: 39,678.02(+218.40)
・TOPIX: 2,825.31(+2.50)
・ドル/円: 147.70(-0.07)
・ダウ: 44,459.65(+88.14)
・ナスダック: 20,640.33(+54.80)
・SOX: 5,646.72(-49.57)

 

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は26銘柄(27%)、下落は67銘柄(70%)、変わらずは3銘柄(3%)で、下落した銘柄の方が多かった。

大手ゲーム会社を見ると高安マチマチ。任天堂<7974>とカプコン<9697>、コナミグループ<9766>、セガサミーHD<6460>が買われた一方、スクエニHD<9684>、とソニーグループ<6758>、バンダイナムコHD<7832>、コーエーテクモHD<3635>がさえない動きだった。

 

個別では、エディア<3935>が後場に入ってストップ高。前場引け後に発表した第1四半期決算が売上高で前年同期比39.7%増、営業利益で同190.7%増と大幅な増収増益での着地となったことが市場の強い関心を集めているようだ。通期計画に対する進捗率も売上高で30.0%、営業利益で48.0%に達しており、今回は据え置かれた通期業績予想の上方修正への期待も膨らんでいるもようだ。

 

エスケイジャパン<7608>が年初来高値を更新。同社の発表した第1四半期の連結決算は、売上高34億9200万円(前年同期比24.2%増)、営業利益4億1200万円(同41.2%増)、最終利益2億8200万円(同26.9%増)だった。クレーンゲーム景品用のキャラクターグッズが堅調だったことに加え、海外向けの販売アイテムが伸びたため、としている。2026年2月通期計画に対する進ちょく率は、売上高25.7%、営業利益31.7%、最終利益31.0%と上振れが期待されているようだ。

 

他方、ケイブ<3760>が大幅続落。前日7月14日、2025年5月期の決算を発表し、売上高139億6900万円(前の期比13.8%増)、営業利益11億3300万円(同39.4%減)、最終利益2億4600万円(同83.3%減)と増収・大幅減益だった。24年9月にリリースしたスマートフォンゲーム『メテオアリーナ』の売上原価やプロモーション費用を計上したことに加え、大幅なリニューアル後も想定通りに進捗せず13億6600万円の減損損失を計上した、としている。

 

IGポート<3791>が続落し年初来安値を更新した。岩井コスモ証券が同社株のレーティングを「A」から「B」に格下げするとともに目標株価を2550円から2100円に引き下げたとの観測が出ている。

 

このほか、ビットコインが大幅安となったことを受けて、イオレ<2334>やenish<3667>、ディー・エル・イー<3686>、gumi<3903>、東京通信グループ<7359>など暗号資産やブロックチェーンゲーム関連の一角が売られた。

 

■ゲーム・エンタメ関連株一覧

 

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