スーパーマンクリストファー・リーブ。REUTERSジェームズ・ガンが監督を務め、デヴィッド・コレンスウェットが主演した新作映画『スーパーマン』が公開中だ。スーパーマンシリーズは、1978年にクリストファー・リーヴが主演した『スーパーマン』以来、長年にわたって大きな利益を生み出してきた。すべてのスーパーマン映画を、批評家による評価に基づいてワーストからベストの順に介する。

「クリプトン星の息子」がスクリーンに帰ってきた。

この人気キャラクターは1938年のコミックで初登場し、それから40年後の1978年にクリストファー・リーヴ(Christopher Reeve)が演じる『スーパーマン』として、初めて映画館のスクリーンに姿を現した。この作品によって、スーパーマンはポップカルチャーの伝説的存在としての地位を不動のものとした。

あなたのお気に入りは? ファンが選ぶ『ハリー・ポッター』『ファンタビ』全11作品ランキング | Business Insider Japan

あなたのお気に入りは? ファンが選ぶ『ハリー・ポッター』『ファンタビ』全11作品ランキング | Business Insider Japan

それ以来、スーパーマン役は多くの俳優によって演じられてきたが、その評価は作品によってばらつきがある。

近年では、ザック・スナイダー(Zack Snyder)監督による「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」(現在は終了)において、ヘンリー・カヴィル(Henry Cavill)がスーパーマンのダークな側面を演じた。

そして新作『スーパーマン』では、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの監督として知られるジェームズ・ガン(James Gunn)が監督を務め、デヴィッド・コレンスウェット(David Corenswet)がスーパーマンを演じている。また、レックス・ルーサー役にニコラス・ホルト(Nicholas Hoult)、ロイス・レイン役にレイチェル・ブロズナハン(Rachel Brosnahan)を迎え、リーヴ時代のように「真実」「正義」「アメリカン・ウェイ」を信条とした明るいトーンを意識した作品に仕上がっている。

ほかのスーパーマン像はどうだろうか。以下に、映画レビューサイト「Rotten Tomatoes(ロッテントマト)」の批評家スコアに基づき、歴代の『スーパーマン』映画をワーストからベストの順に紹介する。

『スーパーマンIV/最強の敵』(1987年):金儲けのために製作された失敗作ニュークリアマンと対決するスーパーマン。ニュークリアマンと対決するスーパーマン。Warner Bros.

『スーパーマンIV/最強の敵』は、クリストファー・リーヴがスーパーマンを演じた最後の作品だが、「誤った理由で作られた映画」の典型となった。つまり、金のために作られた作品だった。

リーヴ自身は高額のギャラと創作面での裁量を手にしたものの、このシリーズを引き継いだキャノン・グループ(Cannon Group)がコスト削減に走った結果、作品は内容も映像も浅く、貧弱な仕上がりとなり、不発に終わった。

Rotten Tomatoes スコア: 14% 

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年):アメコミ2大ヒーローが対決するも、期待外れスーパーマンとバットマン。スーパーマンとバットマン。Warner Bros. Pictures

『マン・オブ・スティール』でヘンリー・カヴィルがスーパーマンとして登場してから3年後、ザック・スナイダー監督は『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で「究極の対決」を描いた。

アメリカンコミックを代表する2大ヒーローがついに同じスクリーンで顔を合わせることになり、公開前の期待は最高潮に達した。だが、スナイダーはその期待に応えることができなかった。

カヴィルが演じるスーパーマンは苦悩に満ちており、ベン・アフレック(Ben Affleck)が演じるバットマンは見応えがあるものの、スーパーマンとダークナイトを結びつけるきっかけが「2人の母親の名前がどちらもマーサだった」というあまりにも陳腐な設定で、観客には受け入れがたいものだった。

Rotten Tomatoes スコア: 28%

『スーパーマンIII/電子の要塞』(1983年):前作のような緊迫感や大きな見せ場に欠けた作品にリチャード・プライヤーを起用したことで、コメディ要素が強くなってしまった。リチャード・プライヤーを起用したことで、コメディ要素が強くなってしまった。Warner Bros.

『スーパーマンII』の大成功を受けて、続編の『スーパーマンIII/電子の要塞』が急遽制作された。前作でレックス・ルーサー役を務めたジーン・ハックマン(Gene Hackman)は出演を辞退したが、代わってリチャード・プライヤー(Richard Pryor)がテクノロジーの天才だが間抜けなキャラクターとして加わり、この役で500万ドルの報酬を得た。

しかしこの作品は、前作にあったような緊迫感や大きな見せ場に欠ける、平坦なストーリーとなってしまった。

Rotten Tomatoes スコア: 29%

『マン・オブ・スティール』(2013年):ヘンリー・カヴィルのスーパーマンデビュー作は、賛否両論を呼んだヘンリー・カヴィルの外見は、まさにスーパーマンだった。ヘンリー・カヴィルの外見は、まさにスーパーマンだった。Warner Bros.

『マン・オブ・スティール』でスーパーマン(本名:カル=エル)を演じたヘンリー・カヴィルの外見や体格は見事だったが、ザック・スナイダー監督の演出により、彼の演技は陰鬱なトーンを帯びることになった。

この演出は批評家の間で評価が二極化し、それによって観客がカヴィル演じるスーパーマン作品をどう受け止めていくか、その方向性が定まった。

Rotten Tomatoes スコア: 57%

『スーパーマン リターンズ』(2006年):シリーズの中でも印象的な作品ブランドン・ラウス版スーパーマンは、1作品にとどまった。ブランドン・ラウス版スーパーマンは、1作品にとどまった。Warner Bros.

クリストファー・リーヴとヘンリー・カヴィルの時代にはさまれているのが、ブランドン・ラウス(Brandon Routh)のスーパーマンだ。

彼が出演したのは1作品にとどまったが、そのスーパーマン像は観客に好意的に受け入れられた。リーヴ版スーパーマンが依然としてファンに高く評価されていたことを思えば、これは大きな成果だった。

Rotten Tomatoes スコア: 73%

次のページ>>
ベストと評価された作品は?

Leave A Reply
Exit mobile version