デビュー45周年を迎えた松田聖子が、6月4日にリリースする45周年記念ベスト・アルバム『永遠のアイドル、永遠の青春、松田聖子。 ~45th Anniversary 究極オールタイムベスト~』の発売に先駆け、45周年記念楽曲第2弾“Stardust”を配信。併せてミュージック・ビデオを公開した。
松田聖子 / Stardust
松任谷由実と10年ぶりにタッグを組んだ本楽曲は、「今の彼女の心情を自然に重ねられるような、この先ずっと愛し、傍らに置けるようなナンバーを提供できたらうれしいと思った。」という松任谷由実の愛情溢れる想いから、松田聖子のためにジャズのスタンダード楽曲“Stardust”を日本語訳詞したカバー楽曲。また「Stardustは、遠く離れた愛する誰かを想う歌。きっと聖子さんに合うと思って、少し前から日本語に訳してみた。歌手の運命は100%、その声質で決まる。素晴らしくメルティーで爽やかな歌声の持ち主。聖子さんは、聖子さんの運命を生きるしかない。私の音楽人生は、松田聖子に出会えて本当に良かった。デビュー45周年、心からおめでとうございます!」とエールが贈られた。
松田聖子は、松任谷由実へ感謝の気持ちを以下の通りに語った。
このデビュー45周年という特別な年に、尊敬する松任谷由実さんから、また、大きな宝物をいただいたような気持ちです。
デビューから、ずっと素晴らしい曲を作っていただき、育てていただき、感謝の気持ちしかありません。
今まで、歌ってきて本当に良かった。
今回ご一緒できたことは、そんな気持ちになれた出来事でした。
松任谷由実さん、本当にありがとうございます。
今作のミュージック・ビデオは、宵の時間に輝き始めた星屑を見上げながら、そして心の内を表現するような純白の世界に佇みながら、彼女は何を想うのか。楽曲を聴きながら松田聖子がイメージした映像世界を再現する形で、出窓と星空のシチュエーション、その風合いや薔薇の演出、そして衣装に至るまで、全て松田聖子本人のプロデュースで制作されている。何よりの見どころは、楽曲に合わせて変化していく松田聖子の表情にあり、それは呉田軽穂ことユーミンがこの日本語訳詞に込めた想いと見事に共鳴して、このシンプルで美しい映像世界に一段と奥深いストーリー性をもたらしている。
ミュージック・ビデオの制作について、松田聖子は以下の通りに語っている。
「6月のバラがゆれている星空」「月のセレナーデ」―― 松任谷由実さんにいただいた日本語訳詞が、私の胸を優しく揺らしました。そんな美しいフレーズの数々からインスピレーションを受け、可憐なバラが優しく風にそよぐバルコニーが心に浮かびました。その場所は、夢と現実が交差する小さなバルコニー。
ミュージックビデオの撮影を通じて、楽曲が紡ぐ物語にさらに深く引き込まれ、その音色が描き出す幻想的な世界に、改めて心を奪われました。バラの花びら、夜空の星々と響き合う瞬間、音楽がまるで一編の詩のように私の心を包み込んでくれました。
このミュージックビデオが、多くの方々の心にも優しく、そして、音楽と映像が織りなす物語の中で、共にそのひとときを皆様に感じていただけたら幸せです。
松田聖子を想うユーミンのエールに、可憐な歌声で応えた松田聖子。その気持ちと共通イメージを見事なアレンジで仕上げた武部聡志の遊び心から、曲末にハープの音色で優しく添えられたあのフレーズ、それと共に魅せた松田聖子の笑顔が、この45周年記念楽曲“Stardust”が誕生した意味を物語っているようだ。
■松任谷由実 コメント
私は聖子さんを喜ばせたかった。
勝手な想像だとしても、今の彼女の心情を自然に重ねられるような、この先ずっと愛し、傍らに置けるようなナンバーを提供できたらうれしいと思った。
80年代初頭、初めて松本隆さんから曲のオファーがあった時、あの頃私は“アイドル”というものが大嫌いで、仮想敵国のように思っていた、にもかかわらず、スーパーアイドル松田聖子への興味が勝って引き受けることにした。そして気づけば、 作曲家=呉田軽穂としてずいぶん多くの楽曲に携わることになった。
彼女はどんなグルーヴも世界観もすぐに自分のものにしてしまうので、私はいつもスタジオで、複雑な小癪な気持ちにさせられた(それが松本さんのねらいでもあったのだろう)。
でも「SWEET MEMORIES」を聴いたときには、あまりにも好くて、自分が関わっていない事をとても残念に思ったのを覚えている。
当時は相当攻めたつもりの曲でも、松田聖子の表現力と人気は必ずナンバー1 ヒットにさせ、それらは日本人の耳を裾野から耕して行った。まもなく登場して来るシティーポップ群に直接的な影響を及ぼしたのは確かである。
カルチャーとしての影響力も絶大だった。ヘアスタイル、発言、恋愛、。それだけに松田聖子が受けた世間からの風圧は凄まじいものだった。(後に私も体験することになる風圧、でも彼女が受けたそれには遠く及ばない)。彼女が打たれ、立ち上がろうとする姿は、理不尽な思いをしたことのある人たちにとって、どれほど大きな力になっただろう。今なお強い支持を集める理由のひとつ。そして、このSNSの時代には決して現れ得ない存在だと思う。
“アイドル”を真に貫いてステージに立ち続けて来たのは、松田聖子の他にはいない。“アーティスト”を自称して時々出てくる方がずっと楽なのだ。 私は、同じショウビズに身をおくものとして、あるときから彼女に深いシンパシーを抱くようになった。
誤解があっても、ブランクがあっても、激烈なシーンを共に戦った戦友。痛みも喜びも、数々のスタンダードナンバーとなって、今日も日本のどこかで聞かれ、歌われている。
Stardustは、遠く離れた愛する誰かを想う歌。
きっと聖子さんに合うと思って、少し前から日本語に訳してみた。
歌手の運命は100%、その声質で決まる。
素晴らしくメルティーで爽やかな歌声の持ち主。
聖子さんは、聖子さんの運命を生きるしかない。
私の音楽人生は、松田聖子に出会えて本当に良かった。
デビュー45周年、心からおめでとうございます!
▼リリース情報
松田聖子
オールタイム・ベスト・アルバム
『永遠のアイドル、永遠の青春、松田聖子。 ~45th Anniversary 究極オールタイムベスト~』
6月4日(水)リリース
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映像作品
『Pre 45th Anniversary Seiko Matsuda Concert Tour 2024 “lolli♡pop”』
6月4日(水)リリース
■Blu-ray
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■DVD
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