今も「韓国ドラマ史上の傑作」と評価が高い『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』は、2016年12月2日から2017年1月21日まで韓国tvNで放送された。
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脚本を書いたのは、『パリの恋人』『シークレット・ガーデン』『太陽の末裔』といった超話題作を執筆してきたキム・ウンスクである。
この人気脚本家がこだわったのが、コン・ユの主演であった。しかし、コン・ユは5年間もオファーを断り続けていた。普通なら諦めなければならないのだが、キム・ウンスクはそうではなかった。ずっと待ち続けたのである。
その熱意に心を動かされて、コン・ユはついに『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』の主演を決断した。その結果として、不朽の名作が誕生することになった。
ドラマでコン・ユが扮した主人公キム・シンは、900年以上も生き続けている高麗時代の武将だ。彼は主君に裏切られ、胸に剣を刺したまま「トッケビ(鬼)」として現代の韓国でさまよっていた。こうした不思議な設定が大いに受けて、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』は絶大な人気を得た。その余波は放送後も続いた。
知性派俳優のコン・ユ大いに受けた不思議な設定
権威ある百想芸術大賞の第53回授賞式がソウルで2017年5月3日に行われ、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』が主要な賞を獲得した。作品性の良さが高く評価されたのである。
特に、テレビ部門の大賞に輝いたのが、脚本を書いたキム・ウンスクである。大賞の栄誉を受けて、韓国で随一の脚本家であることが証明された。
さらに、テレビ部門の男性最優秀演技賞をコン・ユが獲得した。挨拶に立った彼はこうスピーチした。
「この場に立つのが怖かったのです。いろいろな人生を生きてきましたが、混乱しています。果たして自分は誰で、どこに行くのか」
「重くて大きい賞は、弱い私に対して、“しっかりせよ”“もう躊躇せずさまような”と言っているかのようです」
この挨拶は本当に含蓄に富んでいた。哲学的なコメントができるところが、いかにも知性派のコン・ユにピッタリであった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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