2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の新キャストとして、北川景子が発表された。ヒロイン・松野トキ(髙石あかり)に、武家の娘としての教養を厳しく教える親戚・雨清水タエという役だという。大河ドラマ『どうする家康』(2023年)など、NHKドラマへの出演も多い北川だが、意外にも朝ドラは初出演。これまでの俳優人生を振り返り、今作での役どころも探ってみたい。

北川景子、『ばけばけ』で朝ドラ初出演 「最後まで役と向き合っていきたい」

2025年度後期(大阪制作)NHK連続テレビ小説『ばけばけ』に北川景子が出演することが発表された。
 朝ドラ第113作目となる…

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 北川は2003年、高校2年生の時に「ミスSEVENTEEN」に選ばれ、雑誌『Seventeen』(集英社)のモデルとして活動を開始。同年、『美少女戦士セーラームーン』(TBS系)で、火野レイ/セーラーマーズ役に抜擢され、大学在学中に俳優デビューを果たした。オリコンが毎年発表している「女性が選ぶ“なりたい顔”ランキング」では、常に上位にランクインしており、2023年と2024年に2年連続で1位を獲得。明治大学卒という学歴も相まって、まさに「才色兼備」な俳優として、華やかなキャリアを歩んできた。

 映画では、『間宮兄弟』(2006年)に初出演した後、『Dear Friends』(2007年)、『サウスバウンド』(2007年)など、多くの話題作に出演。『筆談ホステス』(2010年/TBS系)でドラマ初主演を果たすと、同年から月9ドラマに3年連続で出演。2014年『HERO 第2シリーズ』(フジテレビ系)にて、木村拓哉の相棒役として登場し、トップ女優の地位を確立した。プライベートでは、2016年にBREAKERZのボーカルでタレントのDAIGOとの結婚を公表。現在は2児の母であることが伝えられている。

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 休むことなく走り続けているように見える北川だが、自身について、こう振り返っている。

「なんかもう常に渇望しているんですよ、私って。誰か立派な俳優さんがいて、その相手役じゃなくて、次は自分が主役をやれるようにみたいな」「ずっと満足ができないっていうか」「血の気はめちゃくちゃ多かったです。ようやく本当に落ち着いてきて、ちょうど良くなってきたって評判なんですけど(笑)結婚したくらいから、ちょっと落ち着いてきたよねって評判いただいています(笑)」(※1)

 そんな北川のハマり役といえば、結婚発表と同じく2016年に放送されたドラマ『家売るオンナ』(日本テレビ系)の主人公・三軒家万智ではないだろうか。同作は、視聴率12%超えを5回も記録するなど大ヒットとなり、翌2017年にはスペシャル版『帰ってきた家売るオンナ』、2019年には続編『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)も制作され、北川の代表作となった。

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 北川演じる三軒家は、クールな堅物、無表情の天才不動産営業ウーマンだ。「私に売れない家はない」が口癖で、ぐずぐずしている部下たちには「GO!」と厳しい掛け声をかける。しかし、その鉄仮面のような冷たい表情の下には、客の生い立ちや人生観、将来の夢、果ては深層心理までを考え尽くしてベストな家を提案するという熱い思いが隠れている。寝食を忘れて仕事に没頭する様が段々と愛らしく見えてくる、なんとも魅力的なキャラクターだった。北川のコメディエンヌとしての才能は、この作品で開花したと言っていいだろう。
その後は、北川自身が子どもを持ったこともあり、母親役が多くなってきているようだ。大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)では、お市の方と、その娘・茶々を1人2役で演じ、それぞれ子どもを守ろうとする母としての戦いが評判となった。

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