彼女は恐らく色んなものが欠けているけど、向上心が高いと思うんです。私は元子のように泥棒ではありませんが(笑)、でも、やっぱり本来は彼女のように高みを目指したい。自分ができるボーダーラインがあるとするなら、その上をいければいいなと思って続けてきました。具合が悪くなってからは、その線まで到達できるように頑張れればいいなと思うようにしていますが、まだその線を越えようとする自分がいる。その無理をする、しないというところで戦っています。また、今思い返すと、当時の私ってすごい顔がパンパンじゃないですか? あの顔が大嫌いだったのに、今となってはあの肉はどこ行っちゃったんだろうって。自分の細胞があるとしたら、あの細胞を注入したいなと思うくらいです(笑)。懐かしいですね。

――この夏に挑戦することは何ですか?

8月に私自身のステージ「DISFRUTA DISFRUTA」を開催します。まだ構成を発表していないのですが(インタビュー時は5月)、私が会社を立ち上げて1周年目にコットンクラブで小さいコンサートのようなものを開催しました。持ち歌がほとんどないので、本当に少しだけ歌ってみたり、ゲストの方を呼んでトークをしてみたり、ちょっと踊ってみたり。その少しバージョンアップしたようなものになると思います。私が今出せるものを、いつも応援してくださっている方々に楽しんでもらおうという企画です。

――8月1日、50歳になられますが、どのような思いがありますか?

今年50歳になりますが、人は100歳まで生きるかもしれないという時代の中で、人生の折り返し地点かなと。私はこれまで人に何かを提供しようとか、自分のためだけのショーをやってみようと思ったことはほとんどありませんでした。でも、半世紀生きてきて人生でいろいろな経験をして、やっぱりこういうことを見納めておいていただいたり、自分も舞台上からみなさんとどういう会話ができるのかとか、そういうものを記憶として残しておきたいなと思って今回のステージ企画しました。

Leave A Reply