公開日時 2025年06月29日 05:00更新日時 2025年06月29日 17:53
舞台あいさつした左から平一紘監督と堤真一さん、山田裕貴さん=23日、新宿ピカデリー
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斎藤 学
【東京】映画「木の上の軍隊」の完成披露上映会が23日、沖縄の慰霊の日に合わせ、新宿ピカデリーであった。平一紘監督、主演の堤真一さん、山田裕貴さんらが舞台あいさつした。堤さんは「生き残る大切さを伝える映画で娘に見せたいと思う」と述べ、自身の出演作でも出色の出来とアピールした。
県内では先行公開中で「初週の動員数が第1位と大ヒットスタート」という。7月25日の全国公開を前にした上映会はエンドロール鑑賞者から拍手がわき起こった。
平監督は、伊江島での映画撮影中に多くの戦没者遺骨が出てきたことに言及し「映画の現場が戦争の現場だった」と述べ、沖縄の現状を語った。戦後80年の今年「幅広い世代に見てほしい」と呼びかけた。
山田さんは、俳優冥利(みょうり)に尽きる作品に取り組めたとし「生きる大切さを伝えられれば」と話し、多くの人の鑑賞に期待を込めた。