事務局オフタイム【第378回】「砂の器」

[音楽] 皆さんこんにちは事務局オフタイムですこの番組は午前 10 時の映画祭を熱々応援していく番組です毎回 1 本の作品を取り上げその魅力について語っていきます 本日の熱烈応援担当は 川映画文化財団武田と 映画演劇文化協会のやべでございます 進行は私務局運営担当山本が務めますどうぞ最後までお付き合いくださいまずはゲストをご紹介します映画演劇文化協会専理事のや正さんですや部さんよろしくお願いいたします [音楽] こちらそお願いします 武田さん本日の作品は何でしょう 今日は1974年作品砂の器です ざっとどんなお話でしょうか これだけ何回もテレビドラマとかね映画になっているのでま知らない人はいないでしょうけどま松本長の原作を野村吉義太郎が監督したこれ何度も午前 10 時の映画でもやってるんですけど何度やってもお客さんが来る映画ですね 通算で言うと第5回にあたる第2回新午前 10時の映画祭デジタル2年目で初めて 放画が入る際にお客さんの心に残る作品を アンケートを取らせていただいたところ なんと7位の侍いを抑えて第1位に砂のお ツがなったという状態でございます今回 のフティのアンケートでも七のサムネと 接まましたが日本映画第2位ということで 上映になっております [音楽] 注目すべきポイントをお 2 人にお伺いしたいなと思いますが安倍さん注目点どんなとこでしょうか お話の縦はやっぱりあの刑事者というかま丹田波哲郎さんと桃田建作さんが演じる刑事が追いかけていくある殺人事件のお話なんですけどもその真層としてこう横軸に絡み合ってくるのが親とこの宿命のドラマというかいわゆるこの宿命というものが非常にキーワードになってくる映画かなと思 思うんですけどもこの宿命のドラマを野村 監督が音楽と映像の掛け算ということでま 要はいわゆる社会派のドラマかなと思いき やケミたっぷりの大メロドラマに仕立て あげているというところがですねこの映画 の本当の売りなんだなっていうのを改めて 今回感じました ま松本聖長さんま原作者があの自分の原作をですねはるかに超えて国ここまでの映画家になるとは思わなかったと言葉を残されているぐらいの大決策が誕生したという作品かと思いますまそういう意味では大メロドラマということで期待してご覧いただくのがいいかなという風に思います 武田さん注目点どんなとこでしょう この映画に関しては野村吉義太郎の力ももちろんあるんだけどももう 1にも2 にも橋本しぶ脚本のね力がやっぱりものすごく大きくてまちなみにあのこれ [音楽] 74年でしょ77の7年は発田さんという 橋本ししぶちなみに橋本プロで発こ田さん も制作やってるけど橋本プロっては そもそもこの砂の器を作るために作った プロダクションだからでエピソードの中で もね砂の器の最後のおなじみの回層の ところをどうするかっていう時にちょうど 来ていた森谷史郎がこれはこうした方が いいよと言ったとかいうエピソードもある ぐらいま本当に今回はねあの新の侍も橋本 し脚本参加してるからもう本当橋本さん イヤーなんだけどそういう時代でねこれ ちなみにだから発行さんも砂の器もどっち も東方だ東映だ売り込むんだけど金 がっかりすぎるからっって一旦断られてい てそのためにま橋本プロがま参加したりし てるわけだけどまそういう映画で元々松本 聖長の原作ってどうだろうあんまり呼ばれ た方いないかもしれないけど分厚いんです よこの砂の器はでなんで分厚いかかって 言うとこれ元々読売り新聞の夕刊に連載さ れていた新聞小説なんでで新聞小説って 1番の欠点はやっぱりダラダラしちゃうん ですよ当然だけど毎日毎日少しずつ少し ずつ出てくるからどうしても書き下ろしと 違って学びしがちなんですよの内の原作も ちょっとその悪い傾向はやっぱあって映画 家の時にばっさり切られた部分がまいくつ もあるんだけどまそれは実際読んでもね うんここいらないよねっていうような ところが結構あったりあるいは結構大事な シーンである厚み清が支配にやってる映画 館に小型県が行ってそこでまま重要な定期 があってっていうエピソードあるんだけど あれも原作をかなり短くしてるんですよ 原作はちょっと違うんですよ原作はね ニュースあの映画の前に上映するニュース の中に実はそのカットがあってそれを 調べるために刑事たちが映画会社行って ひたすら死者を見るとかねいうような シーンもある結構長いエピソードなんで その辺もそれをパーンと短くあの辺もね うまいやっぱりあの方が分かりやすいし その辺の短くする工夫とあの海送し最後の ね映画館で上映すると涙涙の30分 まそこがまあ 1 番の橋本ども工夫だけどやっぱりもう素晴らしいです本当にさっきね安倍さんも言ったけど松本選手の方が原作よりいいと言ったぐらいですから ちょっと変わった作りの映画で脚本段階で はインタミッションを入れる可能性がある 作り方をしてたみたいな話もあるようなん ですが前半少しずつは分かってくる なかなかこう商店を結んでいかないように 見える操作が後半いきなりパンと全てを 分かった刑事タ波鉄郎が逮捕上を請求 ちょっと初見で見ると驚くんですけどそこ にインターミッションがあったと思うと なんか非常に理解がしやすいような気もし て いて非常に面白い作りの映画じゃないかなという風に思っておりましてそこもちょっと注目していただけるといいかなと思います [音楽] さあ皆さんのお気に入りのポイントをお伺いしたいなと思いますがやべさんどんなとこがお好きでしょうか タ波森田の刑事コンビもすごくいいし巡礼の旅をする加藤義さんとその息子のは田さんの親子もねものすごくいいですし本当にあの見所がたくさんなんですけど今回ちょっと逆に新鮮だったのが小方健士さんで田舎町の巡査役で非常に重要な役どなんですけどもこの巡礼 の親子に優しい手を差し伸べるこの神様の ような巡査ミ一という巡査を演じるんです けどその検査がものすごく魅力的に見えて まもちろん若いっていうのもあるんです けど発としたその元気さがですね ものすごく僕の中にあの残りました今回 この映画においてもとても大変な ポジションにいらっしゃる方なのででもお さん登場すんのがかなり後半なんですよね ちょっとそれを楽しみにですね見ていただくのも面白いかなと思いますのでちょっとその辺をポイントに上げさせていただきました すっごい重要人物なんですけど映画が始まって実に 1時間50分出てきませんので そんなに細かったっけ そうなんですよもう本当に最後の最後あと 30分残すちょい前ぐらいで うん ようやく登場というですねすごい出方をしてますけど うんですよね であるがゆえにめちゃくちゃ印象的ですよね うんそうそうそうそう あの白い景観制服もめちゃくちゃかっこいいし そうですね 武田さんお聞きのポイントどんなとこでしょう これねだから先に原作読むとね橋も山田もみんな言ってるようには無理でしょ映画っていうような長いしどこにポイント置いていいかちょっと分かりづらい原作なんですよ で本当に金ばっかりかかりそうでこれは どうすんのかねっていう話なんだけどま その辺のいろんな部分をま実にうまく処理 していておな染みの亀田は相変わらですね というところからのねミスリードからのっ ていうあの辺もまこれだけ名作だからね うんうんなんと思って見てるけどまあ つまらん遠回りだよね下手に作っちゃっ たらねだけどその辺も含めてまたあの旅情 もあるじゃない列車に乗ってね戦なんかも そうだけど松本生長のもうそもそも刑事 たちがさ出張するだけでもその申請書か なきゃいけねえしさみたいな無駄になると まずいよねみたいな話がよく出てくんだ けどまあまあお馴染みのねそういう中で 哲郎森田原作がこう地道に調べていくて いうがやっぱりドラマいいよね日本の刑事 マも感じがすごくしますね無駄が多かった んで最後伊勢島には自腹で言ってますから ね鉄ロの刑事は冒頭のその秋田県の亀田に 行くというところからドラマが始まって いくわけですけどそこがもう今お話の通り 全く無駄足しなんだけどそのシーンがある がゆえに全体の雰囲気その旅場みたいな ものとか田哲郎さんと森田検索根長の刑事 と処活の刑事のコンビネーションとか全体 を引っ張っていくベースがあの亀田行きで なんかこう作られていてやっぱり無駄じゃ ない映画的にはあるべきシーンなのかなっ ていう感じが感じられてすごくいいシーン じゃないかなという風に思いますあと やっぱ島田洋子さんがすごい綺麗ですよね やっぱり若くてすごく綺麗でやっぱり印象 的物語の中ではそんなに登場シ多くないん だけど圧倒的な存在感残すかなという ところと純年の度の子供役をやってらした は田さんという小役さんの本当に目線の強 さには非常に打たれるものがありました [音楽] そろそろお別れの時間が迫ってまいりました皆様お楽しみただけましたでしょうか?最後にもう 1 ずつお願いしたいと思いますまずは武田さんお願いします ま最後のその盛り上がりのねところでま宿命っていう題名の音楽が加藤を自らピアノを引きながら敷るっていう形かな 音楽はねアタさんがまいわゆる劇番をやっ てるんだけどこの宿命に関してはあのカ野 三崎明さんっていうね若い作曲家が作って いてまカ野さん残念ながらあの早にし ちゃうんでねその後あんまり活躍のところ がなかったけどもやっぱここは聞かせどこ ですよねこういう感じで映画ラスト30分 やったらかっこいいよねみたいなね映画 監督ならきっとやってみたいような まあまあ見事な感動っていう感じね音楽で 持ってかれるからねまちょっとすごいなっ ていう気はしますあれだけ取るのも大変 だったと思うけどね音楽取るのね映画は 大変なんでねしかもあコンサートもね エキストラ入れてっていうのはまあまあで も見事なもんですよラストもあのラストね あここで終わるのねいいですよね や部さんいかがでしょうか とにかく今年の25本の中では2 台泣ける映画かなと思っていてもう 1 本はヨガの入ネオパラダイスなんですけどとにかくの砂の器はもう何回見ても泣ける映画泣ける泣けっていうのはねちょっと強ざめにさせちゃう部分あるかもしんないけどそれでも泣ける映画なんでとにかく場に行って親子についてとか生についてとか見終わっみに考えられる映画だと思うんで是非ともスクリーンの方 [音楽] でえご覧いただきたい作品ですよろしくお願いします 本当見所も満載役者さんも皆さん素晴らしいので約 2 時間半の映画ですがもう全く飽きることなく見続けられると思いますので是非劇場の大画面でご覧いただければと思います午前 [音楽] 10 時の映画祭では砂の器映画の場所という本をお課金になった映画評論家の樋口直フさんをゲストに砂の器のえ先行上映会を行いました [音楽] その模様をYouTubeでも公開を いたしておりますので是非そちらもご覧 くださいそしてこの砂の器映画生沼という 本は橋本し脚本そして野村吉太郎監督が どのようにしてこの原作をこのように 仕上げたのかというところに迫っており ますのでえご興味の向きは是非お読み いただければと思います 事務局オフタイムではこれからも午前の 映画祭を熱列応援していきます感賞のご 参考にしていただき是非劇場でご覧 ください本日の熱烈応援担当は 川の映画文化財団武田と 映画演劇文化協会やべでございました 信号私山本でしたさよなら [音楽]

今回の事務局オフタイム「砂の器」は、こんな構成です。

●1’55”頃⇒殺人事件を追う刑事ドラマの縦軸と、真相として横軸で絡み合ってくる、親と子の宿命のドラマ! 野村芳太郎監督が、音楽と映像の掛け算で、社会派に見せた大メロドラマに仕立て上げた!
●2’32”頃⇒原作者・松本清張さんが、「原作をはるかに超えて、ここまでの映画化になるとは思わなかった」と絶賛!!
●2’52”頃⇒橋本忍さんの脚本の力が大きい! 同じく脚本を担当した「八甲田山」でも製作に入った橋本プロダクションは、この「砂の器」製作のために作られたものだった!?
●6’21”頃⇒丹波哲郎さん&森田健作さんの刑事コンビ、巡礼の旅をする加藤嘉さん&春田和秀さん親子など見どころ満載! 後半に登場する、緒形拳さん演じる巡査が素晴らしい!!
●9’24”頃⇒島田陽子さんが凄くキレイで印象的! 巡礼の旅の子役の春田和秀さんの目線の強さに打たれる!

鑑賞のご参考に、ぜひお聴き下さい。
なお、今回の内容は、テレビ会議システムを使用して収録いたしました。
一部聞き取りにくい部分がございます。ご了承下さい。

「午前十時の映画祭」公式サイト
http://asa10.eiga.com/

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【関連動画】
【笠井信輔のガチマニアトーク】『砂の器』
⇒ https://youtu.be/5FGcG6NdxSM
「午前十時の映画祭15」開催記念 【樋口尚文氏『砂の器』特別先行上映トークイベント】
⇒ https://youtu.be/cg81WpEa3JA
【第379回】「羊たちの沈黙」
⇒ https://youtu.be/0rwnzVtEyrI

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再生リスト ⇒ https://youtube.com/playlist?list=PLzq4h5Is2JgGM5RHTQdl9gxsAh0TaqARv

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「午前十時の映画祭13」事務局オフタイムはこちら
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#午前十時の映画祭 #砂の器 #野村芳太郎 #丹波哲郎 #事務局オフタイム

4件のコメント

  1. 勿論DVDは持っていますが、大きなスクリーンで初めて観られます!ありがとうございます🙇‍♀️

  2. スクリーンで観るという魅力にもまして、映画館の音響設備で聴く『宿命』にも大いに期待しています。これまでに数回、オーケストラの生演奏を伴奏に上映されたこともあるようですが、そういう贅沢な催しが再び開かれんことを願っています

  3. 急行鳥海で丹波哲郎が森田健作に披露した俳句「北の旅 海藍色に 夏盛り」が秀逸.

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