また、先日は原とInstagramのストーリーズで絡み合戦を繰り広げていたことも話題に。堂本と原といえば、堂本が原のことを「よしくん」と呼ぶのを原が拒否するという「お約束」がある。堂本も「これはもうずっと『SHOCK』を一緒にやってきたネタになってて。もう数年前からですね。『よしくん』って呼ぶと『やめて』って言うっていうのが、もう通常の流れになってるんですよね」と、この絡みについての背景を説明。

 どうやら原を「よしくん」と呼ぶのは、親しい関係の限られた人だけのようだ。「彼の中ではそういう何かがあるんでしょうね。きっとそれこそ馴れ合いにならないようにしようっていう、彼の中での思いかもしれませんし。わかんないですけど、でもそれも面白いですよね」と、解釈しているとのことだった。

 そして「原にしてもね、テラにしてもね。久しぶりに会いましたけど全然変わってなくて。もちろん環境がガラッと変わったこととかもたくさんあったと思うし、これからもあるだろうと思うんだけど。本人たちは何も変わってないって感じがします」と、新たな環境で奮闘する後輩たちをさり気なく気にかけていたことが伝わってきた。

 そんな後輩たちとの再会エピソードを語ったあとに、リスナーから寄せられた「一緒に頑張ってきた職場の先輩が退職してモチベーションが揺らぐ」というお悩みのメールの返答に真摯に答えていた堂本の言葉も印象的だった。

 「生きていたら、そういう環境の変化っていうのは本当にたくさん経験することだと思うんですよね」と語り、特にこの芸能界に至っては、新しい仕事が始まるごとに環境が一変する。そして、「自分と重ねたときには、そうだな例えば長瀬智也(TOKIO)が退所するとか。そういったことがあったりだとか。先輩が退所されるとか、そういうこととちょっと似てる部分もあったりするのかなと思いますけど」と思いを馳せるのだった。

 そんな切ない状況に直面したとき、堂本はどうするのか。

「そんな時は、その人からもらったいいところっていうのを『これから自分は後輩に対してこうしていこう』とか。その人から学んだことっていうのを自分の中で感じながら今後につなげていくっていうのが一番いいと思います」

 堂本はKinKi Kidsの活動と並行して『SHOCK』シリーズをライフワークとして挑み続けてきた。それは自分が何を表現していきたいのかという芯の部分を強く抱き続けなければ成し遂げることはできなかった。そして、そんな堂本の背中を見つめてきたからこそ、きっと寺西が舞台を続けたいという思いに至り、原も自分のスタイルを確立していく覚悟を持てたのではないだろうか。周囲からの大きな期待に応えつつも自分を貫くというのは、たしかに長瀬から堂本、そして寺西と原に繋がっていったように感じた。今後も堂本が後輩たちを見守る姿勢には、どこか彼がかつて先輩たちから受け継いだ「いいもの」が滲んでいる。それを感じられる場面に出会うのも、また心温まる。

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佐藤結衣


佐藤結衣

フリーライター。求人メディア、芸能雑誌、アパレルブランドのWebマガジンのライティング・編集を経験。現在「Real Sound」にてインタビュー記事、コラムを執筆中。O型。猫派。

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