テコ入れのツートンカラー
2025年4月にホンダN-BOXの一部改良モデルが発表された。あまり話題にはなっていないようである。それも当然で、変わったのは外観だけなのだ。N-BOXは“絶対王者”と称される売れ筋モデルである。日本で大人気の軽スーパーハイトワゴンというジャンルでライバルから抜きんでた存在になっており、2024年度の登録車を含む新車国内販売台数は21万0768台で第1位。4年連続のことで、軽四輪車に限れば10年連続で首位を守り続けている。毎年大体20万台が売れていて、累計では270万台を超えた。特に変化は必要とされていないのだ。
2025年5月の販売台数は1万3565台でやはり第1位だった。ただ、2位には「スズキ・スペーシア」の1万2179台が迫っており、突き放すためにはテコ入れが必要なのも確かだろう。今回試乗したのは「N-BOXファッションスタイル」。ベースモデルにオシャレ感をトッピングしたグレードで、エクステリアカラーに新しくツートンカラーが加わった。今回の試乗車の「オータムイエロー・パール」はもともとファッションスタイルの専用色で、「プレミアムディープモカ・パール」とのコーディネートでブラッシュアップを図ったわけだ。
選択肢を広げることは、N-BOXにとって重要な意味がある。売れているということは、同じクルマに出会ってしまう可能性が高まるということでもあるからだ。同じN-BOXでもちょっと特別なモデルに乗りたいと考えるのは人情である。N-BOXにはもともとノーマルモデルと「カスタム」の2種類があり、2024年に「N-BOXジョイ」が加わってラインナップが広がった。細かくいうとカスタムには「コーディネートスタイル」があって、ファッションスタイルと合わせて5種類から選べる。カスタムはどちらかというと男性ユーザーをターゲットにしていて、ファッションスタイルは女性を狙っているということになるのだろう。
現行の3代目「ホンダN-BOX」が発売されたのは2023年10月のこと。2025年4月に初の一部改良を受けた。
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今回の試乗車は「N-BOXファッションスタイル」。ルーフとドアミラーを「プレミアムディープモカ・パール」で塗り分ける3タイプのツートンカラーが新規設定された。
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この試乗車はボディーが「オータムイエロー・パール」、ルーフとドアミラーが「プレミアムディープモカ・パール」の組み合わせだ。
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ツートンカラーの境界に寄ってみる。プリンのようなカラーコーディネートだ。
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