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2025年8月より劇場公開される映画『九龍ジェネリックロマンス』。ヒロイン・鯨井令子に吉岡里帆、ヒロインが恋する先輩社員に水上恒司が抜擢されるなど、キャストにも注目が集まっている。じつは4月からアニメ化もされており、今大注目の作品だ。

●恋愛・SF・ミステリーに翻弄される唯一無二のストーリー

同作は、同名の漫画「九龍ジェネリックロマンス」が原作。舞台はノスタルジックな空気漂う“九龍城塞”だが、空にはもう一つの地球“ジェネリック地球(テラ)”が浮かぶなどSF感のある物語だ。九龍の不動産会社で働く鯨井令子は、同じ職場の先輩・工藤発への恋心をいつからか自覚する。しかし、同時に感じる“九龍”への違和感、そして発覚する“もう一人の鯨井令子”の存在――。

▶漫画「九龍ジェネリックロマンス」一覧はこちら。

絵柄もどこかレトロ感が漂っており、舞台である九龍の町並みと相まって雰囲気抜群の作品だ。ただのラブロマンスにとどまらず、鯨井が自分に過去の記憶が無いことに気が付き、町の謎が徐々に解き明かされていくというミステリー要素もある作品になっている。

複雑に絡みあった人間関係と、先の見えない謎に目を離せない「九龍ジェネリックロマンス」を描いたのは、漫画家の眉月じゅん。眉月といえば、2014年から連載を開始した「恋は雨上がりのように」が有名だ。

▶漫画「恋は雨上がりのように」一覧はこちら。

こちらは、アルバイト先のファミレスの店長に思いを寄せる女子高生を描いた恋愛漫画。主人公の2人は「九龍ジェネリックロマンス」と雰囲気が似ているようにも思えるが、物語にSFやミステリーの要素はなく叙情的な作風で多くの支持を集めた。

ちなみに「恋は雨上がりのように」も2018年にアニメ化と映画化を果たしている。映画版では小松菜奈と大泉洋が主演を務め、雰囲気がピッタリだと話題になっていた。眉月の作品はほかにも初期短編集などが発売されており、独自の世界観が人気を集めている。

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「九龍ジェネリックロマンス」は現在も連載中。恋愛模様も絡んだ叙情的な雰囲気とSFチックな“謎”のハイブリッドな作品を、映画館で見る前にぜひ原作で体験して欲しい。

アニメ版「九龍ジェネリックロマンス」

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