Buongiorno a tutti! (ブオンジョルノ・ア・トゥッティ)
おはようございます。
どうも、僕です。野村雅夫です。
日本だと「せんべろ」っていう酒飲みの文化がありますね。高い値段ではなく、あくまでお安く、千円出せば、ちょこっとつまめて、お酒ものめて、べろべろになる。この歴史的な物価高で、このカルチャーも瀬戸際に立たされていくのかもと考えると、ちょっと切ない気分になってしまいます。ま、もともと千円でべろべろには決してならない燃費の悪さを誇る僕が言うのもなんなんですが。
実は、イタリアにも似たような風習があります。それは、アペリティーヴォ。要するに食前酒のことなんですが、夕方から宵の口にかけて、仕事終わり、あるいは家でサッとシャワーを浴びた後、がっつりの外食ではなく、「軽く行っとく?」ぐらいの感じで、バールに立ち寄る行為も指す言葉です。
バールに入って、たとえばカンパリ・ソーダとかスプリッツなんて食前酒を注文すると、こんな風に、おつまみというレベルを越えた品数の盛り合わせが運ばれてくることもしばしば。もちろん、お店によって個性が出るので、それぞれにしのぎを削るわけですが、ポイントは、これ、全部ドリンク代に含まれているってこと。なんなら、1000円以下ですよ。僕はもう、ここぞとばかりに、いくつもの街で試してみましたよね。
せんべろもそうですが、どれだけデジタルな時代になっても、おいしいおつまみと、飲み物、そして誰かとの他愛のないおしゃべりこそ、最高のエンターテインメントであるってことじゃないかと僕は思うのです。
今週も、聴ける範囲でのおつきあい、まずは今朝11時まで、よろしくです。