篠原ともえ
正倉院宝物をデジタル技術を駆使して紹介する展覧会「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」の記者説明会・内覧会が6月17日、大阪歴史博物館で行われ、コラボレーションアーティストとして作品を発表する篠原ともえが来場した。また、俳優の鈴木福が同展覧会のオフィシャルサポーターに就任した。
“LACQUERED EWER SHOSOIN DRESS”
篠原ともえ
篠原は、正倉院宝物の“漆胡瓶(しっこへい)”をモチーフにしたドレス作品“LACQUERED EWER SHOSOIN DRESS”を制作。「構想から約1年かけ、まとうアートピースの象徴として、宝物をファッションへと昇華させたのがこのドレスです。文様の細かな表情もぜひ近くでじっくりと見ていただきたいです。本展は大阪を皮切りに東京へと巡回するということですが、ぜひ国内各地、また海外へと展開されることを期待しています。手仕事の価値、また正倉院の魅力を1人でも多くの方に感じていただきたいです」と語った。
宝物美を五感で味わう展覧会
会場では、宝物を360度からスキャンして取得した3Dデジタルデータに演出を加えた映像を幅約20メートルのスクリーンで上映する。肉眼では捉えにくい宝物の細部や質感を映し出し、没入空間を作り出した。また、天下の名香と謳われる“蘭奢待(らんじゃたい)”を科学的に分析して再現した香りを初公開する。香りをガラスボールの中に閉じ込めて展示し、来場者は実際に嗅ぐことができる。ほか、音楽、写真、陶芸などの現代アーティストが、正倉院にインスピレーションを受けて制作した新作も展示する。
オフィシャルサポーターは鈴木福に決定
鈴木福
オフィシャルサポーターに就任した鈴木は、「私自身、小さな頃から神社仏閣を訪ね、その場所に所蔵される宝物などを拝観することが好きでした。私の母、祖母は箏、祖父、叔父は尺八の演奏家で、父は和楽器問屋の職人と、生まれた時から和楽器の音色を聞いて育ち、現在は尺八の稽古に励んだり、和楽器の魅力を伝えるラジオ番組のパーソナリティーをつとめたりと、日々、日本の伝統文化に囲まれて生きています。祖父母が主宰する和楽器オーケストラ『むつのを』は、正倉院にも保存されている和琴の6弦、6つの緒に由来しています。私自身も幼い頃から演奏を聴き、出演もしているオーケストラの名のもととなった和琴を守り、伝えられている正倉院のオフィシャルサポーターをさせていただけること、ご縁だと感じ、嬉しくなりました。最新技術で読み解かれる正倉院の魅力を全身で体感するのが楽しみです!」とコメントした。
イベント概要
◾️正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-大阪展
日程:6⽉14⽇~8⽉24⽇
時間:9:30〜17:00
場所:大阪歴史博物館
住所:大阪市中央区大手前4丁目1-32
入場料:大人 2000円/高校・大学生 1500円/小・中学生 1000円
◾️正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡- 東京展
日程:9⽉20⽇~11⽉9⽇
時間:10:00〜17:00
場所:上野の森美術館
住所: 東京都台東区上野公園1-2