米国の名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニックが初夏のニューヨークで毎年開いている「ニューヨーク・フィルハーモニック・パークス・コンサート」は、今年で60年を迎えた。この無料の野外コンサートは、資産家オスカー・シェーファー夫妻による長年の寄付によって支えられており、誰でも気軽に世界的オーケストラの演奏を聴ける貴重な機会だ。
今年も6月上旬にセントラルパークを皮切りに、ブロンクス、ブルックリン、クイーンズの各地の公園で開催され、何千人もの人々が芝生に腰を下ろして、ピクニック気分で生演奏を楽しんだ。指揮を務めたのは、2026年シーズンから音楽監督に就任予定のベネズエラ出身、グスターボ・ドゥダメル氏。チャイコフスキーやストラヴィンスキーといったクラシックの名作に加え、ラテン音楽も取り入れられ、誰もが気軽に楽しめるプログラ…
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週刊エコノミスト
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