これが自作の拱辰丹(こうじんたん)が入っている化粧箱。まさに宝物入ってる感じが貴重さをドラマチックに表現してます
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 【谷口キヨコのごきげん!?SOLOライフ】韓国・釜山に行ってきました~。今年にはいって二度目の釜山。今回のメインは観光…ではなく、私が韓国の大学のサイバー過程で学んでいる『漢方』にまつわる旅になりました。

 とは言っても釜山到着が火曜日の夜7時で出発が木曜日の午後4時半の短い旅。でも1時間半足らずで着ける釜山はソウルよりも身近だし、釜山=韓国第二の都市ってところも関西人にとっては親近感です。

 サムギョプサル(豚肉)、ミヨック(ワカメ)とおいしいものも食べましたが、とにかくメインは『漢方』です。漢方といっても学ぶことはとてつもなくたくさんあるのですが、今回は漢方のテーマパークともいえる場所に行ってきました。

 釜山から車で2時間足らず、内陸にはいったところにある山清。そこに韓流歴史ドラマでおなじみの『ホジュン』の世界観が繰り広げられる『東医宝鑑村』があります。ホジュンは韓国初の、漢方を体系的にまとめて本にした16世紀の実在の人物。その本が世界記憶遺産でもある『東医宝鑑』。韓国では偉人中の偉人の漢方医です。

 山清は山間部ということもあるので、薬草になる植物がわんさか。広い敷地を一歩出たところには薬草を売るお店がズラリ。薬草やハーブ好きにはたまらないんだろうなぁ。
 
 山に囲まれた東医宝鑑村は体験型のテーマパークのようなところで、漢方の先生に教わりながら拱辰丹(こんじんたん)という金箔に包まれた丸薬(とにかく体に良くて毎日飲むと、めちゃ元気でいられるらしい。まあまあ高い)を自分で作ってみたり(その先生がとにかく若く見える)、個室足湯でリラックスしながら漢方由来のドリンクやスイーツを頂いたり、すごい『気』が発生しているポイントが3カ所あり、そこでその『すごい気』を受けまくる…とか、山の景色と伝統的なカラフルなお寺(韓国のお寺は緑色ベースでカラフルな装飾)の建物に囲まれて、非日常感マックスでした。

 それだけでもかなりリフレッシュされますが、奥にある鉄製のつり橋で向こうの山に渡ったりと景色を楽しむアクティビティもあり、全体を包むのんびり感と、たまの緊迫感(つり橋)、日本とは違うざっくり感、私は相当気に入りました。

 そこにあるレストランはもちろん薬草メインのお料理。でも、それらは私がイメージする草の緑やわらっぽい茶色ではなく、カラフルに工夫がされていておかずたくさんの韓国料理らしく、めちゃボリューミー。旅行者としてはせっかくだから食べきりたいけど、そんなことをしたら晩ご飯を楽しめないことになったらあかんのでほどほどに。

 そこは韓国の人が大好きな「コンギチョッタ~」澄んだよい空気に包まれた癒やしの空間。その中でも私が一番気に入ったのは、そこにいた人たち。スタッフさんは中年層の方が中心のようでしたが、みんな笑顔。その笑顔はほほ笑み…。遠くの方からほほ笑みながら手を振る…みたいなこともあり、その風景の尊さ…ソウルの市場にいるアジュンマ(おばさん)はこちらが圧倒されるぐらい元気でパワフルですが、それとは違う自然なエネルギーに満ちた感じが人と場所にあふれていて、そこにいるだけで私も笑顔になっちゃうし、ここ最近のウルトラ忙しい毎日のことを忘れてゆったりした気分になってました。

 東医宝鑑村で漢方に関わる体に良いことを体験しながら、良い空気の中でおいしいものも食べられて日本とは少し違う経験ができる…。これって旅の醍醐味(だいごみ)なんだよな~。帰ってから単に旅の思い出が残るだけではなく、その旅のエッセンスが日常に一つだけでも増えることが旅の楽しさの一つでもありますよね…。

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