セブンネットショッピングは、大日本印刷が展開するハイブリッド型総合書店「honto」とのサービス協業を9月から開始する。協業により、電子書籍サービスの一本化、hontoとの相互リンク、エンタメ分野での共同企画・開発などを行なう。
セブンネットショッピングの電子書籍サービスが終了し、電子書籍販売窓口はhontoへ一本化される。セブンネットショッピングでは6月30日に電子書籍の新刊販売が、7月21日にすべての電子書籍の販売が終了する。購入済みの電子書籍は、移行手続きを行なうことで、9月上旬からhontoにて閲覧できるようになる。約1年後の2026年8月頃、セブンネットショッピングでは電子書籍の閲覧を含むサービスが終了する。電子書籍サービスがhontoに一本化されることで、予約購入に対応し、キャンペーンやクーポンといったサービスも利用可能になる。
また、セブンネットショッピングと大日本印刷が相互リンクを設置。両社Webサイト間でのアクセスが容易になる。具体的には、25年度内にhontoでセブンネットショッピングの書籍通販サービスがシームレスに利用できるようになる予定で、hontoからセブンネットショッピングに遷移して注文した本は、対応するセブン-イレブン店舗にて送料・手数料無料で24時間受け取りが可能になる。
「honto」商品ページでの連携イメージ
このほか、エンタメ分野において、共同でキャンペーンやイベントの企画、オリジナルグッズや限定特典の開発・展開を進めるなど、新たな価値の提供を図っていくとしている。
国内では書店のない自治体が24年に28%に達し、25年3月には大手コンビニの一部(約1万店舗)で雑誌や書籍の販売が終了するなど、本との接点の減少が出版業界の課題になっている。今回のサービス連携はこうした課題解決を図る狙いもあるとしている。