「新人男優賞」を受賞した本山力(撮影・小渕 日向子)
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 俳優の本山力が(55)が9日に都内で行われた「第34回日本映画批評家大賞授賞式典」に出席し、「新人男優賞」を受賞した喜びを語った。

 同賞は映画批評家で構成された選考員の独自の視点によって厳密に選定された、「映画人が映画人に贈る賞」。

 本山は、22歳でエキストラ専門の事務所に所属。40歳で東映剣会に入会し、長らく時代劇の“斬られ役”を演じてきた。第48回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した「侍タイムスリッパー」(2014年)にも出演している。

 草彅剛主演映画「碁盤斬り」の撮影で、映画監督・白石和彌との出会いがきっかけとなり、山田孝之と仲野太賀主演の映画「十一人の賊軍」のメインキャストに抜てき。爺っつぁん役を演じた。

 髪を結った和装姿で登場した本山は、壇上中央に立つと深く一礼。トロフィーを受け取ると、客席の方へ何度も頭を下げた。新人賞受賞に「今年で56になるんですけども、新人賞受賞は栄誉。色んな意味でびっくりしました。まずは、推薦という形で僕を選んでくれた方々に感謝です」と喜びのコメント。

 「生まれてきて賞なんていうものを貰ったことがないので、本当に嬉しいです。僕みたいな者を新人賞に選んでいただきまして、どうもありがとうございました」と喜びをかみしめた。

 選考理由を説明した審査員の「“我々見てますよ”ということを本山さんにお伝えしたくて、賞を差し上げさせて頂いております」という言葉を受け、「“どこかで誰かが見ててくれる”という言葉なんですけども、見られようとしてやってるわけじゃないんですよね。一生懸命やっていたら、誰かがどこかで見てくれているだけで。本人は見てくれていると思ってやっているわけでもなく、ただ一生懸命やるだけです」と愚直に歩んできたこれまでを振り返った。

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