2025年6月15日

PCから投稿

鑑賞方法:VOD

アメリカと言えばいいのか、人種差別の闇を描いた作品
冒頭の何気ない日常は、白人至上主義者たちの集まりで、銃のシューティングと賭け 酒
子どもライフルを撃たせ、賭博してビールまで飲ませている。
まるで無法者たちの集団
スーパーマーケットではしゃぎまわる姿も他の客に対する配慮もない。
ジェフの息子トロイ
スーパーの客の黒人 トロイの視線を感じおもちゃでおどけて見せた。
「ニガー 息子にちょっかい出したのか?」
こうして仲間を呼んだジェフは黒人を袋叩きにした。
これがアメリカの日常で間違いないだろう。
2020年という年に、まだこんな作品が受賞するのは、人種差別という闇がまったく解決していない証拠だろう。
黒人たちの復讐
ここに挿入されていた伏線は、トロイによる蛇についての知識だった。
毒蛇がカラフルになるのは「警告」のため
しかし毒を持たない蛇があたかも毒蛇のようにカラフルになることもある。
さて、
なぜ人間の皮膚には「色」があるのだろう?
これがこの作品が問うていることではないだろうか?
蛇の毒 天敵に対する警告の意味
人の肌の色は白、黒、黄色
それらが混血によって褐色化する場合もある。
人間が吐く毒は「言葉」 言刃かもしれない。
これが連鎖反応を起こして暴力となる。
歴史的には奴隷貿易が人種差別の始まりだろうか?
植民地化と搾取
この概念は未だに多くの白人層の中に残っている。
そしておそらく日本人にもこの差別は存在したし、今でもその一部が残っている。
黒人同士の中にも、宗教の宗派対立が差別を生んでいる。
しかしこの作品では、単に「SKIN」に的を絞っている。
瞬時に判別ができ、瞬時に差別心が生まれる。
この社会
黒人たちの復讐は見事だった。
因果応報
刺青で黒人肌にされたジェフ
最後は自分が教えたライフルを持ったトロイに射殺された。
「肌が黒いことで問題があるならば、その根拠を明らかにせよ」
それによって屈辱を味わうのは、肌が黒いということがダメだとしてきた白人社会が作り上げてきたこと。
ジェフは黒人に生まれ変わったことで、同じ屈辱を感じ、射殺された。
これこそが因果応報
なかなか凄い作品だった。

R41 SKIN 短編

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