白石麻衣が、7月9日よりフジテレビ系水10ドラマ枠にて放送される『最後の鑑定人』に出演する。今作で彼女が演じるのは、心理学の知識を駆使して他人のウソを見抜く“変人”研究員・高倉柊子。主演を務めるのは俳優デビュー30周年を迎える藤木直人。科学捜査を軸に難事件に挑む本格サイエンス×ミステリー作品の中で、白石が演じるキャラクターは、物語のキーパーソンとして強い存在感を放つ役割となっている。
藤木直人と白石麻衣が初共演でバディに 7月期フジ水10ドラマ『最後の鑑定人』放送決定
藤木直人が主演を務め、白石麻衣がヒロイン役を担当する連続ドラマ『最後の鑑定人』が、7月9日よりフジテレビ系水10ドラマ枠にて放送…
高倉は、かつて科捜研を目指していた過去を持つ研究員。現在は土門鑑定所の研究助手兼事務員として働きながら、依頼人の言動からウソを見抜くという独特の嗜好を持ち合わせている。劇中では、不味いハーブティーをわざと依頼人に出し、飲んだときの反応を見るという変わった癖も描かれる予定で、人との距離感が少しズレているが、だからこそ真実に迫れるというキャラクター性が見どころとなる。
この“変人”という役柄は、白石にとっても一つの挑戦であり、同時に、これまでの俳優活動で積み上げてきたキャリアの延長線上にあるとも言える。
乃木坂46の絶対的エースとしてグループの中心に立ち続けた彼女は、卒業後、俳優として数々の話題作に出演。近年では役柄の振れ幅も大きくなっており、2023年放送の『風間公親―教場0―』(フジテレビ系)で演じた新人刑事・鐘羅路子は、どこか掴みどころのない性格の持ち主で、口癖は「なんとなくですけど」。直感的な推理と、恋人に情報を漏らしてしまうような人間的な弱さも併せ持ち、視聴者に白石麻衣=完璧なヒロインという既存イメージを覆すインパクトを与えた。
白石麻衣、『教場0』路子のイメージは違っていた 初共演の木村拓哉とのエピソードも
毎週先の読めない展開と驚きで視聴者を釘付けにする、木村拓哉主演ドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系/以下『教場0』)。累計…
また、映画『嘘喰い』では、カジノクラブ「クララ」を仕切る鞍馬蘭子として、鞭を使いこなすアクションにも挑戦。『テッパチ!』(フジテレビ系)では自衛官役、『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(フジテレビ系)では元ヤンキーの気の強い刑事を演じるなど、美貌に頼らない内面の強さや歪さ、躍動感を持ったキャラクターを次々と体現してきた。2024年公開のキリストとブッダの“ゆるすぎる”日常を描いた映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』では、、天界サイドのキーパーソンをユニークかつしなやかに演じ、シリアスとギャグの境界線を軽やかに行き来する姿が印象に残った。コミカルな世界観にも臆することなく溶け込み、突飛な設定すら楽しんでしまう柔軟性は、まさに“変人”役を演じる上での下地として説得力を持っている。