白本彩奈、『最後から二番目の恋』と歩んできた13年間 えりなは「道しるべのような存在」
続最後から2番目の恋の放送が始まった時 私の心には静かな熱がとったような感覚が ありました11年ぶりにあの長倉らけに 戻れるという事実はどこか夢のようでも ありでも同時にとても自然なことのように も感じたんです初めて長倉エリナを演じた のは11歳の時子供の私はまだ演技という ものが何なのか深く理解できていたわけで はありませんでも現場の空気スタッフさん の優しさそして中一さんをはじめとした 共演者の皆さんから感じた真剣さ愛情それ が私にとっての最初の芝居の教室でした 11歳だったエリナも今回のシリーズでは 24歳にちょうど私の未年齢とも重なって いてまるで襟リナと一緒に人生を歩んでき たような気がしていますだからこそ役作り というよりは思い出すという作業のように 自然と役に入っていけたのだと思います 成長と共に視点も感情も変わっていきまし た昔は見上げていた共演者の方々の顔も今 では同じ目線で話せるようになりその変化 に自分自身が驚くこともありましたセット に戻った時あれこんなに小さかったっけと 感じる瞬間がいくつもあってそれが成長の 証なんだと実感しました中井一さんとは今 でも頻繁に連絡を取り合っています役の上 では親子でしたが実生活でも父のような 存在で私の20歳の誕生日の時には サプライズでお祝いしてくださったんです あの日のことは今でも鮮明に覚えています 逃走中に出られると思ってワクワクして いった場所で皆さんが待っていてくれた あの時は逃走中に出られないのかという 気持ちと嬉しいという気持ちが工作して何 とも言えない感情になりましたでもああ いう形で祝ってもらえるなんて本当に 幸せ者だなと思いました撮影現場に戻った 時の空気はまさに帰ってきたという感覚 でした皆さんと再開した瞬間にすあの頃の 自分に戻れたような気がしてこれは私たち が本当に家族だったからこそ生まれる感覚 なのかもしれません今回のエリナは美を 卒業し海ゴミアアートのクリエイターとし て活動していますこの設定を聞いた時心 から納得したんですというのも前作で小学 生みたいな絵を描くが嫌だと言っていた セリフが今になって伏線だったことに 気づいてレリナというキャラクターの真の 部分がちゃんと成長してになっていること に驚きと嬉しさがありました西垣匠さん 演じる木村優との関係性も今回の見所の1 つです石垣さんとは海辺のシーンが多く 過酷な環境の中で撮影したことですぐに 打ち解けることができました自然と信頼 関係が気づかれていったのはきっとあの 海風の中で一緒に踏ん張ったからだと思い ますエリナにとって正は日常の中の 息き抜きのような存在自立した大人として の姿を見せつつもふと気を抜ける相手が いるというのはとても大切なこと返ながら そんな空気の緩みを意識するのが楽しかっ たです13年という 最ターと共に歩む経験はなかなか得られる ものではありませんだからこそエリナは私 にとって人生の道シべなんです人生には 迷いがつき物です仕事に悩んだ時自分の 進むべき道が分からなくなった時ふと心の 中で襟リナの顔が浮かぶそんな瞬間が何度 もありましたエリナを演じる中で学んだ ことそれは人と関わることの難しさと愛し さでした長倉けという家族の中で互いを 思いやる気持ちやすれ違いを書く中で家族 って何だろうと考えるようになりました 一見自然体でいるように見えるエリナです が実はとても繊細な心を持った女性自分の 中の理想と現実の間で揺れながらも まっすぐに進もうとする姿には私自身が 励まされましたエリガを通して自分の強さ と弱さの両方を受け入れられるようになっ たと思いますそれは演技だけでなく私の 人生全体に大きな影響を与えてくれました 現場では台本に書かれていない空気感が とても大切でした長倉家のダイニングあの テーブルを囲む時間には自然と笑顔が溢れ てそこにいるだけで戻ってきたと感じる 場所でした撮影の合間には中井さんと何気 ない話をたくさんしました時には人生の話 を時には最近何食べてるのなんて話を そんな何気ない会話がまた1つ1つ思い出 として積み重なっていくんです私がこれ から先どんな役者になっていくのかそれは まだ分かりませんでもエリナという存在が いる限り私は自分を見失わずにいられると 思っていますいつかエリナが自分の中から いなくなる日が来るのかもしれないけれど 心のどこかにずっと彼女は生きているそう 信じていますこの作品に出会えたことそれ は間違いなく私の人生の宝物ですそして 何よりもこの作品を愛してくださる視聴者 の方々の存在が私の背中を押してくれまし たもう一度エリナを演じたいそう思えたの は皆さんの応援があったから温かい メッセージを読んで何度も胸が熱くなり ました子供の頃からテレビの中にいた私に とって今こうして大人になって同じ役を 演じ続けられるというのはとても不思議で でも奇跡のようなことだと感じています 自分が出演したシーンを改めて見るとあの 頃の自分が画面の中にいてああこんな風に 感じてたんだと気づくことがたくさんあり ますそれはまるでアルバムをめくるような 感覚で自分の成長を貸視化できる貴重な 記録でもあります 役と共に年を重ねていくというのは俳優と してだけでなく人としても大きな意味を 持つものだと思います最近は若い俳優さん たちと一緒に仕事をする機会も増えてき ましたそんな時ふと自分が年下だった頃の 現場を思い出して今度は自分がその背中を 見せる番なんだなと思うようになりました 赤井さんの背中を追いかけながら自然と 学んできた現場でのあり方を今の私が少し でも伝えられていたらいいなと願ってい ますこれから先長倉エリナがどう生きて いくのかそれは私自身もまだ知らない物語 でもきっと彼女なら自分の信じた道を まっすぐに歩いていくんだろうなとそう 思いますまた何年か後えが30代になった 時今の私ならこう演じられるという瞬間が 来たらそれもまた素敵なことだなと思い ます俳優という仕事の面白さはそういう 時間の積み重ねにあるのかもしれません 一瞬一瞬が未来の糧になるそのことを教え てくれたのがこの作品であり襟リナという キャラクターですもしこれを読んでいる方 の中に何か迷っている人がいたら伝えたい 大丈夫道シべはきっとすぐそばにある そしてそれは時として自分自身が気づかぬ うちに育んできた何かであることもあるの だと私はこの13年間襟リナと共に悩み 笑い泣いてきましたこれからもその歩みを 大切に胸に刻みながら次のステップへと 進んでいきたいと思っています 続最後から2番目の恋を通じてまた新たな 出会いや発見がありましたそれが今後の 自分の演技人生にどう影響していくのか 私自身とても楽しみにしています最後に なりますがここまで応援してくださった皆 さんへ心からの感謝を伝えたいです本当に ありがとうございますそしてこれからも どうぞ長倉え奈そして白本綾をよろしくお 願いします
フジテレビ系の人気月9ドラマ『最後から二番目の恋』シリーズが、13年の歳月を経て『続・続・最後から二番目の恋』として帰ってきました。2012年の第1シーズンから視聴者に愛され続けてきた本作は、恋愛や家族、人生の“今”をリアルに描き出す名作として多くの共感を呼んできました。中井貴一さん演じる長倉和平の一人娘・長倉えりな役を13年間にわたり演じ続けてきた白本彩奈さんが、本作で再び大人になったえりなとしてスクリーンに帰還。その存在感と演技力は、かつての子役から確実に一人の女優へと成長した証でもあります。
本インタビューでは、白本彩奈さんが「道しるべ」と表現するほどの思い入れを持つ長倉えりなというキャラクターとの13年間の歩みを深く語ってくれました。子ども時代から演じてきたえりなと共に成長し、時には支えられ、時には導かれてきた白本さんにとって、この役はただの「仕事」ではなく、人生の節目に現れる“心のコンパス”のような存在です。
撮影現場での思い出、共演者との絆、成長の証として感じた身長の変化、変わらないセットへの懐かしさ。どれもがまるで宝石のようにきらめいており、えりなという存在がいかに白本さんの人生に深く根を下ろしているかが伝わってきます。
20歳の誕生日に中井貴一さんからサプライズで祝ってもらったエピソードや、『逃走中』の収録だと信じていた撮影現場での出来事など、思い出の数々が彼女の語り口から温かく蘇ります。また、新キャストの西垣匠さん演じる木村優斗との交流や、寒風吹きすさぶ海辺のシーンの撮影で芽生えた信頼関係も、今作の重要な見どころの一つです。
美大卒業後、海ゴミアートのクリエイターとして活躍するえりな。かつてのセリフが伏線となって今の彼女のキャリアにつながっていることへの驚きと感動は、脚本の巧みさだけでなく、キャラクターへの深い愛情と理解があってこそ成立するものです。白本さん自身もまた、役柄を超えて“人生の物語”としてえりなを生き、演じてきたと言えるでしょう。
この13年間で、えりなとともに歩んできた白本さんの変化は、ただ外見や年齢にとどまらず、内面の成熟や俳優としての姿勢にも現れています。彼女の言葉の端々からは、現場で何を学び、どのように共演者から影響を受けてきたのか、そして次の世代へどのように自らの経験を繋いでいこうとしているのかという強い意思が感じられます。
ドラマという枠を超えて、人生そのものがドラマであるかのようなこのインタビューは、すべての人にとっての「道しるべ」になるかもしれません。迷ったとき、立ち止まったとき、ふと振り返るとそこには、えりなという存在がそっと寄り添ってくれている――そんな不思議な感覚がこの物語にはあります。
女優として、ひとりの人間として、成長し続ける白本彩奈さん。今後の活躍とともに、えりなの物語がさらに深く広がっていくことを期待せずにはいられません。『続・続・最後から二番目の恋』は、ただの続編ではなく、人生を重ねる人々へのエールであり、記憶と時間が織りなす感動の記録です。
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