米経済活動はここ数週間にわずかに鈍化し、関税や不確実性の高い状況が経済全体に波及していることが示唆されると、米連邦準備制度理事会(FRB)は4日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で指摘した。

  「景気および政策に関する不確実性が高いと全ての地区が報告した。それが企業や家計の意思決定における消極姿勢や慎重な動きにつながった」という。

  物価は「緩やかな」ペースで上昇したと記された。「コストや価格は今後さらに速いペースで上昇するとの見通しが、広く報告された」とし、こうした物価上昇が「強くて大幅、あるいは著しい」ものになると予想した地区が複数あったとしている。

動画:ベージュブックに関するブルームバーグテレビジョンの報道

出所:ブルームバーグ

  関税に関連するコストの価格転嫁を計画する企業は、今後3カ月以内にそれを実行に移す見通しだとも、ベージュブックは指摘した。

  トランプ米大統領は多くの輸入品に関税を賦課しており、主要な貿易相手国に対するさらなる関税引き上げを警告している。今週は鉄鋼とアルミニウムの関税が2倍に引き上げられた。最終的な関税の形態や規模は依然として不透明なままだ。

  今回のベージュブックで「関税」の言及は122回に上り、前回報告の107回を上回った。「不確実性」に派生する表現は80回あった。

  今回は5月23日までに集められた情報に基づき、セントルイス連銀がまとめた。12連銀地区それぞれで集められた事業環境報告やコメントがこれに含まれる。次回連邦公開市場委員会(FOMC)会合は6月17-18日に開かれる。

  ベージュブックでは大半の地区で雇用は「横ばい」とされ、不確実性を要因とする採用延期に関するコメントが各地で聞かれた。全ての地区が労働需要の鈍化に言及したほか、賃金は「緩慢な」ペースでの伸びが続いた。

  見通しについては引き続き「やや悲観的で不透明」としており、前回のベージュブックと同様の見方が示された。

原題:US Economic Activity Ebbs, Prices Rise in Fed’s Beige Book (2)(抜粋)

(第3段落以降を追加し、更新します)

Leave A Reply