Maxオリジナルドラマ『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン3が、5月30日(金)より本国アメリカと同時でU-NEXTにて独占配信中。それに合わせてキャスト、スタッフの直撃インタビューを6回に分けてお届け! 1回目の今回は、キャリー・ブラッドショー役のサラ・ジェシカ・パーカー。過去2シーズンはほとんどなかったナレーションが本格的に戻ったことや、キャリーのスタイルの変化、心境などについて語ってくれた。
本家以来にアレも復活!『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3についてクリエイターが語る
世界中で社会現象を巻き起こした『SEX AND THE CITY』の続編で、2025年にシーズン3が解禁予定の『AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』。この度、クリエイターを務めるマイケル・パトリック・キングが米Entertainment Weeklyの取材に…
キャリーの本質は、心を開いていることにある
💛日本語字幕付き予告編も公開💛
AND JUST LIKE THAT… シーズン3/ セックス・アンド・ザ・シティ新章#SATC新章 シーズン3は
5/30(金)より本国同時配信👠シーズン1の第1〜3話のYouTube期間限定公開は5/28まで💄https://t.co/hMzAD06nQF#MaxOnUNEXT pic.twitter.com/a04K07l3fl
— U-NEXT海外ドラマ公式 (@unext_kaidora) May 23, 2025
――シーズン3でキャリーのナレーションが復活しましたね! それについてどう思われますか? また、ナレーション復活の判断をしたのはあなたですか? それともクリエイターのマイケル・パトリック・キングですか?
「マイケル・パトリックによると、私がシーズン2の時にナレーションがなくて寂しいって言ったみたいなの。私自身はその時のことを思い出せないから、なんで自分がそう言ったのか分からないんだけど。とはいえ、戻ってきたのは嬉しいわ。おかげで一種の繋がりを感じられるから。視聴者にとっても同じだと思う。こういう手法は過剰に使われてしまう可能性があるから、そうならないようにしたいと考えているの。シーズン3ではキャリーが作家として初めてフィクションに挑戦することになるので、ナレーションは特に興味深いし役に立つと思うわ」
――キャリーを長年演じるにあたり、どうやって役を掘り下げていますか? オリジナルの『SEX AND THE CITY』での全94話と映画2本、そして『AND JUST LIKE THAT』のここまで33話分で演じてきたわけですが、あなた自身や視聴者にとってキャリーを新鮮に保つためにどんなことを心がけていますか?
「マイケル・パトリックや脚本家たちにものすごく頼っているの。もしも彼らの書く物語が新鮮に感じられなかったり、興味深くなかったりしたら、私は演じる上でものすごく苦労しただろうから。そう考えると、彼らの方が責任は大きそうね」
「もちろん、私自身もうまく演じなければならないと考えてはいるの。それこそ一日中、毎シーンで、十分な演技ができているか? 脚本家が思い描いたものに近づけているか?と気にしているわ。でも、私たちがそもそもこの世界に戻ってきたのは、マイケル・パトリックが“まだ語るべきことがある”と感じたから。そして実際、語るべきことがあると感じられるの。だから、演じるのが以前よりも楽になった。だからといって、仕事が簡単というわけではないし、そうあるべきでもないと思うけど、新鮮さを無理やり自分の演技に投影することはない。それは自然に存在しているものなの」
――キャリーのワードローブは、単なる衣装以上の意味を持ち、感情の鎧とも言える存在ですが、TikTokのファッションがトレンドを左右するような今の時代において、キャリーは「パーソナルスタイルの新しいルール」について何と言うと思われますか?
「私自身はTikTokをやっていないから、どういうルールがあるのかまったく分からないわ。ただ、キャリーは自分の格好を周りがどう思うかはあまり気にしたことがないと思う。それは、彼女のファッションが常に好意的に受け取られたわけじゃないという事実にも表れている。だから、キャリーが何かのルールやほかの人の考え方に従うことができるとは思わない。他人の価値観を自分に当てはめるのは、キャリーの性格には合わないの。それが彼女の欠点かもしれない」
――シーズン3第1話で着ていたシモーネ・ロシャのドレスが素敵でした。キャリーのスタイルに関して、シーズン2と比べて意図的に変化を加えた部分はありますか? また、あなたが思う「最もキャリーらしいスタイル」とは?
「ええ、シルエットに明確な変化を加えたわ。二つの要素がうまく重なったの。マイケル・パトリックが持っていたストーリーのアイデアと、私たちが2月にフィッティングを始めたタイミングが一致したのよ。当時私はロンドンで仕事をしていたから、(コスチュームデザイナーの)モリー(・ロジャーズ)とダニー(・サンティアゴ)が同地まで来てくれて最初のフィッティングを行ったの。彼らはすでに衣装を集め始めていて、偶然にも19世紀末から20世紀初頭にかけての雰囲気の服がたくさんあった。その時にマイケル・パトリックから、キャリーが初めてフィクション、小説を書こうとしているというアイデアを共有してもらったら、その物語がまさに『世紀の変わり目に生きた女性』についてのものだったの。あれはとてもエキサイティングであると同時に魅力的なチャレンジだった。というのも、私たちはどのタイミングでこの新しいシルエット(ファッション)を物語に取り入れ始めるか、そしてどの時点でそれが物語の助けになり、どの時点でキャリー自身を“飲み込んでいく”かを考えなくてはいけなかったから。そういう意味で今回の取り組みはすごく新鮮だった。撮影の順番が前後することもあったので、戦略的に考える必要があったけど、素晴らしい衣装の数々にも出会えて楽しかったわ」
――キャリーが自宅の庭で抱える問題は、エイダンとの関係性と鏡のような関係にあるように見えます。彼女が土の下、つまり物事の本質を掘り下げて見ようとした時、何を見つけるのが怖いんだと思われますか?
「この質問についてはちょっと慎重に、曖昧に答えさせて。というのも、キャリーがエイダンとの関係を通して何を発見するのかを、私は知っているから。私が思うに、誰かを愛していて、その人との関係をどう築いていきたいかと考えた時、それは成熟した、大人としての判断だと思ってしまうものなの。これまでかけてきた時間や愛情、敬意に基づいていて、このやり方で続けていけばいいと思い込んでしまう。でも実際のところ、愛とはある意味、手に負えない野生のようなもの。さらには、自分が無意識に見せたい自分の邪魔をしてしまうこともある。庭を綺麗にすることはできても、庭に何かを植えるとなれば、光と影、時間、季節、気候、そして『ニューヨークでうまく育つもの』と『南カリフォルニアやウェストバージニアでうまく育つもの』の違いを理解しないといけない。そこで生きられないものを、無理やり育てることはできないの」
――先程の話をもう少し掘り下げてさせてください。このシーズン3でのキャリーは、自宅にいたかと思えば、下の階に住んでいる男性の部屋や中庭に行ったり、州外に出掛けたりします。様々な「空間」を行き来し、地理的にいろんな場所にいるキャリーは、精神的、心理的、内面的にはどこにいると思われますか?
「興味深い質問ね。多分キャリーはあらゆる場所にいる自由があると思っていて、どこにいても快適に感じている。ご存知の通り、家というのは彼女にとって非常に大切なものであり、特にあの家は“この人と一緒にこういう人生を築く”という考えにしっくりくる場所だったんだと思う。でも、彼女はその考えを少しずつ見直していくことになる。家とは何を意味するのかを、彼女は何度も自分に問いかける。だからこそ、彼女は様々な場所に身を置くことができているの。そうやって彼女は自分に問いかけているの、“私は誰なのか? 私はどこにいたいのか? もし自由に人生を追い求められるなら、あらゆる可能性を検証すべきじゃないか?”とね。ただ、可能性を検証する=答えに辿り着く、ではないことを彼女は思い知ることになる。さらに、そういった問いに対する答えを他人に求めることはできないということも。自分は感情から距離を置いていて冷静だと装っても、結局感情は表に出てきてしまう。一歩引いて見ているつもりでも、実際にはそうはいかないの。……ものすごく長い答えになってしまったけど、伝わったかしら(笑)」
――長年にわたって、あなた自身とキャリーはまるでお隣同士のように過ごしてきましたが、あなたとキャリーは距離ができたと感じますか? それとも、より近づいたと思いますか? シーズン3で彼女を演じる中で感じた最も大きな変化は何でしたか?
「私たち二人の間の距離は縮まったところと開いたところ、どちらもあると思う。ただ、私たちの二人の人生は、本当にまったく違うの。私には3人の子どもがいて、結婚28年になる夫とは33年間一緒にいる。キャリーに比べるとずっと地味な人生よ。だから、私たちの違いはかなりはっきりしている」
「でも、私たちはこの街――愛するニューヨーク――を共有している。そして、私はキャリーのような友人でありたいと願い、その姿勢を尊敬、称賛している。そこは被るところね。でも、違っているのも素晴らしいこと。境界線が少し曖昧な部分もあるけど、キャリーは私にとって明らかに別の存在。それが長年キャリーを演じていて面白い理由だと思う。自分自身を演じようとはまったく思わないから。やりたくないし、興味もない。自分の人生に、語るべき面白いストーリーがあるとは思えない。俳優として、誰か別の人物、自分とは違う誰かになることに魅力を感じているから」
――今でもキャリーについて新しく学ぶことはありますか?
「新たな発見とまでは言えないかもしれないけど、シーズン3でキャリーが新たな経験をしていて、それが私にとっても初めてのことだった、という感じはあったわ。なんというか、とても楽しくて大きなスケールのシーズンだった。いろんなことをやり、多くの人が関わり、様々なロケ地で撮影して、衣装もヘアメイクも何度も変えて、興味深いゲストたちが出演してくれて、いろんな交差点、いろんな地区を巡ったのよ」
――キャリーのどんなところが好きですか?
「彼女が友人たちとの関係に真剣に向き合うところはとても好きよ。それから、彼女が言葉や文章、本に対して抱く情熱も大好き。彼女が、友人の人生に関わる人たち、特に友人の子どもたちとの関係を丁寧に築いていく姿勢にもとても感心しているの。キャリーの本質は、心を開いていることにあると思う。彼女は人に寛大で、新しい経験をすること、新しい人に出会うこと、自分が驚かされることにワクワクしている。失望や心の痛みを味わったとしても、それで壊れたり打ちのめされたりしないの。人生に対してシニカルにならないところを尊敬しているわ。結構いいリストができたわね(笑)」
『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』はU-NEXTにてシーズン3の新たなエピソードが毎週金曜日10:00に到着する。シーズン1~2は独占配信中。
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(海外ドラマNAVI)