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ジョディ・フォスターが5月20日(現地時間)、主演したフランス映画『Vie Privée(原題)』をカンヌ国際映画祭でお披露目した。ロサンゼルスにあるリセ・フランセ・ドゥ・ロサンゼルスで教育を受けた彼女はフランス語が堪能で、これまでも出演作のフランス語吹き替えを自ら担当しているが、フランス映画で主演を務めるのは「挑戦」だったそうだ。
オドレイ・トトゥ主演の『ロング・エンゲージメント』(2004)に出演したに触れ、「以前もフランス映画で脇役を演じたことはありますが、正直に言うと恐ろしかったです」と記者会見で語り、こう続けた。「何人もの監督からオファーをもらいましたが、フランス語で演技をするのは怖すぎました。もっとフランス語に馴染みがある人がすべきだと思いました。なので、今回はどうして出演することになったのか、よく覚えていません」
とはいえ、仏語での演技は「長年やりたいことだった」そうだ。「フランス語で演技をすると、完全な別人になれるのが最高です。声がずっと高くなり、比例するように自信がなくなって、上手く自分を表現できないことにイライラもさせられる。だから、私にとって新しいタイプのキャラクターが生み出されるんです」と明かした。
パリ出身のレベッカ・ズロトヴスキ監督による同作は、患者の一人が殺害されたと確信し、その死について独自調査に乗り出す著名な精神科医、リアン・シュタイナーを描くミステリードラマ。ダニエル・オートゥイユやヴィルジニー・エフィラ、マチュー・アマルリックらが出演する。コンペティション外の出品となったが、プレミア上映後には観客から8分間のスタンディングオベーションで歓迎を受けた。