道枝は、2017年放送のドラマ『母になる』(日本テレビ系)で初の連続ドラマ出演を果たした。当時はまだ14歳と、あどけない姿が初々しかった。2021年には初の単独主演舞台『Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-』でロミオ役を熱演。透明感のある純度の高いロミオ役は新鮮に映った。また、2014年放送『金田一少年の事件簿N(neo)』(日本テレビ系)で主演の山田涼介に憧れを抱いたことで芸能界を目指すきっかけとなったのだが、2022年放送の『金田一少年の事件簿』で見事、5代目金田一一役を掴んだ。2022年公開の映画『今夜、世界からこの恋が消えても』では国内外で高い人気を獲得。2024年放送の『マルス-ゼロの革命-』(テレビ朝日系)で、道枝は謎多きカリスマ転校生・美島零を演じた。学園を舞台に、恋愛ものとは違い対峙する相手は大人たち。ここではポーカーフェイスを浮かべる場面が多く、つかみどころのなさや含みのある演技で魅了した。過去の回想シーンでは、少年っぽさを残した演技で、一人の青年の時間経過を含めた演じ分けをやってのけた。
『マルス-ゼロの革命-』で俳優・道枝駿佑が進化 『マイハル』とのギャップで開けた道
「今から死ぬんでしょ? ラストメッセージをどうぞ」
これが『マルス-ゼロの革命-』(テレビ朝日系/以下『マルス』)の主人公、…
作品を重ねるごとに役の幅、演技の幅が広がり、俳優としての存在感や魅力が増していく道枝。その一方で、なにわ男子のYouTubeをはじめバラエティ番組等では、彼の愛らしさとユーモアのある人柄が伝わってくる。
以前、ふぉ~ゆ~のYouTubeチャンネル『ふぉ〜ゆ〜【道枝駿佑と国分太一】豪華すぎる初ゲスト凄い約束も…』(2024年3月23日配信)にひょっこりと顔を出したことがある。ふぉ~ゆ~が撮影しているところへ台本を読んでいたという道枝が挨拶にやってくるのだが、礼儀正しく、そして笑いも振りまく姿はまさに好青年。ふぉ~ゆ~の4人も感心し、すぐさま“みっちーロス”に陥っていた。
曇りのない瞳からまっすぐな人柄を感じるように、様々な人から道枝の人柄の良さや礼儀正しさが語られることも多い。それが見る者の胸を打つ演技に繋がっているのではないだろうか。
『キャスター』では入社2年目とこれまでの役柄からは少し年齢をあげた役だが、快活で熱く、高い志を持った青年役がいまの道枝にハマっている。出すカンペのほとんどがスルーされるなど、ベテランの勢いに押されているフロアADではあるが、第3話で一皮むけたように、最終的にはジャーナリストとして大きく羽ばたいていってほしいと願う。それほど道枝が演じる本橋に魅了されている。
日曜劇場『キャスター』
テレビ局の報道番組を舞台に闇に葬られた真実を追求し悪を裁いていく社会派エンターテインメント。圧倒的な存在感で周囲を巻き込んでいく型破りで破天荒な主人公・進藤壮一が、視聴率低迷にあえぐ報道番組『ニュースゲート』を変えていく。
■放送情報
日曜劇場『キャスター』
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:阿部寛、永野芽郁、道枝駿佑、月城かなと、木村達成、キム・ムジュン、佐々木舞香、ヒコロヒー、山口馬木也、黒沢あすか、堀越麗禾、馬場律樹、北大路欣也(特別出演)、谷田歩、内村遥、加藤晴彦、加治将樹、玉置玲央、菊池亜希子、宮澤エマ、岡部たかし、音尾琢真、高橋英樹
脚本:槌谷健、及川真実、李正美、谷碧仁、守口悠介、北浦勝大
音楽:木村秀彬
プロデュース:伊與田英徳、関川友理、佐久間晃嗣
演出:加藤亜季子、金井紘
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/caster_tbs/
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柚月裕実
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編集/ライター。エンタメ、音楽メディアで執筆のほか、ファッション系メディアで編集を担当。
アイドルがサングラスを外しただけで泣く涙腺ゆるゆるオタク。 SMAP育ち、KAT-TUN、NEWS、SixTONESを中心に日本のアイドルを応援。
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