SDGs HEADLINE〈シリーズ:未来トーク〉
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す目標を掲げたSDGs。一方の我が国では、総人口における高齢者の割合が約30%を超え、超高齢化社会や労働人口の減少がより一層進むと言われる「2030年問題」が控えている。
SDGs17の目標達成のヒントとなる話題を各界の著名人やビジネスパーソンが語り合う「シリーズ:未来トーク」では、目標8「働きがいも経済成長も」に関わる福利厚生について取り組んでいる企業を取材。理美容店向け予約管理システム「ビューティーメリット」を手がける株式会社サインド執行役員営業部長の池田英右(えいすけ)さんに話を聞いた。
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株式会社サインド執行役員営業部長の池田英右さん(撮影:蔦野裕)
株式会社サインドは2011年に創業し、現在15期目にあたるベンチャー企業。
「“美容業界のインフラになる” をテーマに、理美容サロン向けのSaaSビジネス(サブスクリプション型ビジネスモデルの一種)を開発しています。具体的には、サロン運営になくてはならない予約管理やオンライン決済などを一元化したシステム『ビューティーメリット』で、業務効率化や売り上げ向上につながるサービスを提供しています」
在籍している87人(取材時)の従業員の平均年齢は約33歳。優秀な人材の確保や従業員の満足度を高めるための取り組みを聞くと、同社が2021年に東京証券取引所グロース(旧マザーズ)市場に上場したことを挙げた。
「取り組みのひとつとしてIPOによって調達した資金を使い、東京本社を移転するなど従業員が働きやすい環境を整えました。環境の整備と共に福利厚生を充実させていて、当社の企業風土でもあるのですが、経営層だけでなく現場で働く従業員の声を大切にしています。現場からの意見を吸い上げて社内で協議し、生かせるものは生かしつつ、試行錯誤しながらよりよい環境を目指しています」