来たるシーズン5でフィナーレを迎えるAmazonの異色スーパーヒーロードラマ『ザ・ボーイズ』。詳細がほぼ明らかになっていない最終章について、キャストたちが語った。米Deadlineが報じている。
ヒューイやホームランダー、ブラック・ノワールがコメント
クリエイターのエリック・クリプキは以前、シーズン5について「恐らくたくさんの死者が出る。誰が死んでもおかしくない」と述べていた。2024年11月頃から今年の夏にかけて撮影が行われている最終章を、キャストはどのように捉えているのだろうか？
ヒューイ・キャンベル役のジャック・クエイドは、「毎回同じ反応だよ。“いやだ！ 今度は誰を殺さなきゃいけないんだ！？”とね。いい傾向だけどね。“ああ、（殺せるなんて）良かった！”みたいな反応になるのは嫌だから」とコメント。ブラック・ノワール役のネイサン・ミッチェルは、ネタバレを避けながらも、「シーズン5では、ありえないようなことが起きるかもしれない」と意味深な発言をしている。
本作が最も現代社会に関連したドラマであり続けると信じるホームランダー役のアントニー・スターは、シリーズ終盤を独特の言葉で表現。「私としては、最後の2シーズンをアコーディオンのように見ている。アコーディオンは、その一部分が引き出され、圧縮されて戻ってくる。シーズン4は、シーズン5に向けた準備段階だったんだ。すべてがクライマックス、ラストに向かって突き進んでいる。今はそのすべてを撮影しているからエキサイティングなんだ」
2019年にお披露目されると瞬く間に人気を博した『ザ・ボーイズ』のキャストたちは、パンデミックなどにも襲われながら8年もの間一緒にやってきたが、2026年にこの作品を終わらせたいというクリプキの希望を尊重している。クリプキは2020年、ガース・エニスとダリック・ロバートソンのコミックをもとにした本作について、脚色の大まかなアイデアとして大体5シーズンで終わらせるつもりだと述べていた。シーズン4配信開始直前に、シーズン5をもって終了すると発表されたことについて、アシュリー・バレット役のコルビー・ミニフィは次のように主張する。
「時には物事が長引きすぎて自分から逃げ始めてしまい、自分が望むような形でストーリーを伝えられなくなることもある。本作がシーズン5で終わると発表された時、私たちは私たちのタイミングで終わらせることができるとクリプキは言った。それはとても美しいこと。素晴らしい物語には、きちんとした始まり、真ん中、終わりがある。シーズン5で終わると事前に分かっているからこそ、真ん中をうまく伝えることができた」
『ザ・ボーイズ』は、シーズン4にしてニールセンのランキングで初めて首位に立つなど、Amazonのオリジナルドラマとしていくつもの記録を打ち立ててきた。本家はもうすぐ終わりを迎えるが、フランチャイズ化はどんどん進んでおり、大学生たちが主人公のスピンオフ第1弾『ジェン・ブイ』とアニメシリーズ『ザ・ボーイズ ダイアボリカル』のほか、前日譚となるスピンオフ第2弾『Vought Rising（原題）』も待機している。
『Vought Rising』には、本家でソルジャー・ボーイを演じたジェンセン・アクルスとストームフロントを演じたアヤ・キャッシュが続投。1950年代のニューヨークを舞台に、ヴォート社の起源やソルジャー・ボーイの語られざる初期時代、かつてクララ・ヴォートと名乗っていたストームフロントの極悪非道な策略を描く、ひねりの効いた殺人ミステリーと報じられている。ジェンセンたちのほかには、『ユーフォリア／EUPHORIA』のベッキー役などで知られるエリザベス・ポージー、『ブルーブラッド ～NYPD家族の絆～』でジョー・ヒルを演じたウィル・ホッチマン、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のシーズン4にジェイソン・カーヴァー役で出演したメイソン・ダイも参加する。
『ザ・ボーイズ』シーズン1～4、『ジェン・ブイ』と『ザ・ボーイズ ダイアボリカル』はAmazon Prime Video（アマゾンプライム）にて独占配信中。（海外ドラマNAVI）
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— Deadline (@DEADLINE) May 19, 2025
参考元：米Deadline